あはき19条違憲訴訟 仙台地裁 口頭弁論
平成医療学園グループの学校法人福寿会福島医療専門学校が、あん摩マッサージ指圧師養成課程の新設を国に申請し、非認定処分とされたことの処分取り消しを求めて、仙台地裁に提起した裁判の第12回口頭弁論が、5月16日に101号法廷で開かれました。
裁判傍聴には、東北の各県と東京・北関東から、日本盲人会連合、日本あん摩マッサージ指圧師会、日本理療科教員連盟、全日本視覚障害者協議会、盲学校の同窓会会員など91名が参集(傍聴席は79席)しました。
裁判では冒頭、裁判長から、3人の裁判官のうち1人が木村洋一から岡田真生に変わったことが報告されました。その後、原告(学園)側より証人についての陳述があり、裁判官と被告(国)側が書類を確認しました。原告から3名の証人の主張と、あはき業の実態・憲法論について次回陳述することが話されました。国からは、追加の陳述はないが証人への反論と憲法論等について反論することが話されました。裁判長が今日の裁判の流れをまとめ、次回以降の口頭弁論の日時を指定し閉廷しました。
その後、仙台市戦災復興記念館研修室に場所を移し、第11回集会が63名の参加で行われました。秋田県視覚障害者福祉協会の武田利美会長の開会の挨拶、続いて東北協議会及川清隆会長、日マ会安田和正会長、赤門宏志学院の坂本浩樹総務課長の挨拶がありました。
それぞれに「裁判は胸突き八丁まで来ていると思われる。最後まで手を抜かず国の勝訴を目指して協力していきましょう」という内容の挨拶でした。
大胡田誠弁護士からの解説では、これまでの裁判の流れと今回の口頭弁論の論点整理が行われ、
「大阪、東京の裁判では、証人調べが行われないことから、原告は、持っている証拠書類をまとめて出しているのではないか。次回は、国の反論陳述が行われるのではないか。また、原告からも憲法論に関する陳述が行われる」と説明がありました。
その後、福島県視覚障がい者福祉協会の阿曽幸夫会長を議長として、平成30年度事業報告、会計決算報告、監査報告、令和元年度事業計画、予算案が拍手で承認され、山形県視覚障害者福祉協会竹田昭博会長の閉会の挨拶で終了しました。なお、仙台市視覚障害者福祉協会より署名184筆を裁判所に提出しました。
第13回口頭弁論は7月4日(木)、第14回口頭弁論は9月12日(木)、いずれも15時から101号法廷で行われる予定です。