東京都盲人福祉大会が文京区で開催
10月30日、「第50回東京都盲人福祉大会文京大会2018」が、文京シビックホール大ホールにて開催され、会員・関係者約900名が参集しました。
午前、第1部の式典では、吉田美奈子文京区視覚しょうがい者協会会長による歓迎の辞の後、笹川吉彦大会長(東京都盲人福祉協会会長)・成澤廣修名誉大会長(文京区長)の挨拶、感謝状の贈呈、来賓祝辞などが行われました。
来賓祝辞では、日本盲人会連合竹下義樹会長から「第71回全国盲人福祉大会」の開催に尽力していただいたことへの謝辞が述べられました。また、中央省庁等における障害者雇用水増し問題、読書バリアフリー法の動向について報告されました。
第2部の議事では、情勢報告、宣言文・決議文が採択されました。
午後、芸能コンクールに続くアトラクションでは、神園さやか氏による歌と、尚美ミュージックカレッジ専門学校SAXCIPLE(サクシプル)によるサックス演奏が行われました。
決議された内容の概要は次のとおりです。
1.官公庁における障害者雇用の不正問題を徹底究明し、責任を明らかにするとともに真の障害者雇用を1日も早く確立するように
2.あん摩・マッサージ・指圧、はり、きゅう業を堅持するとともに、あん摩師等法第19条を守り、現在係争中の裁判に当局が勝利するように
3.世界的大都市東京に相応しい障害者総合センターを早期に建設するように
4.頻発する災害に対し防災対策を確立するとともに、避難所における視覚障害者への対応を徹底するように
5.ホームドアの整備を促進するとともに、声かけ運動を推進するように
6.点・線ブロックやエスコートゾーンの整備と音響式信号機の設置を促進するように
7.中途失明者の社会復帰を促進するため、生活訓練指導員の増員を
8.同行援護事業や日常生活用具給付事業における各自治体間の格差を是正し、都内どの地域に住んでも平等なサービスが受けられるように
9.情報バリアを解消するため、刊行物等の点字化、音声化、大活字化を促進するように
10. 2020オリンピック・パラリンピックに一人でも多くの視覚障害者が観戦、応援できるよう条件整備を。