日盲連がJR九州と意見交換会

2018年10月3日

 9月26日に日本盲人会連合とJR九州との意見交換会がJR九州の本社(博多)にて行われました。
日盲連からは、竹下義樹会長、佐賀県の森きみ子会長、福岡市の小山田稔会長と登本弘福祉対策部長の4名が出席しました。

 竹下会長から第71回全国盲人福祉大会の決議処理に基づく要望事項を提出し、視覚障害者が駅を安全に利用すること、各駅の多目的トイレにおいて音声案内装置を設置すること、障害者割引に対応したICカードの開発や、JR特急料金の割引等の利便性に関し双方から意見が出されました。
「視覚障害者の線路への転落防止の取組みとしてJR九州では、昨年11月から九大学研都市駅の下りホームにおいてホームドアの実証実験を実施し、9月25日から上りホームにもホームドアを設置した」との報告がありました。また、「内方線付き点状ブロックを国土交通省の定める基準に基づき、1日の利用者3千人以上の駅を中心に設置を進めるとともに、3千人以下でも、設置の要望が高ければ、設置に向けて自治体と協議をしていきたい。併せて、駅員や駅の利用客にも『声かけ・サポート』運動を実施し、ハード・ソフト両面の取り組みを進めており、視覚障害者への声掛けもさらに強化していく」と回答がありました。
日盲連からは、視覚障害者の利用が多い駅や無人駅において内方線付き点状ブロック等の安全対策を講じることを求めました。また、無人駅化が進んでいることに不安があり、人的サポート及びホーム上にある通報ボタンの位置を知らせる音声案内の必要性を訴えました。ICカードの開発やJR特急券の割引に関しては、「現時点では難しいが今後検討していくこと、多目的トイレの音声案内についても設置を検討していきたい」と回答がありました。