あはき法19条訴訟大阪地裁第10回口頭弁論

2018年8月28日

 平成医療学園専門学校並びに宝塚医療大学が国に対して、あはき法19条によるあん摩マッサージ指圧師養成施設設置の非認定処分を取り消すことを求める訴訟に関する第10回口頭弁論が8月22日、大阪地裁202号法廷にて行われました。

 法廷傍聴には、日本盲人会連合小川幹雄副会長、全日本鍼灸マッサージ師会伊藤久夫会長をはじめ、日盲連中国・近畿・東海の各ブロック、全日本視覚障害者協議会、日本理療科教員連盟、日本あん摩マッサージ指圧師会等の当事者・支援者約110名がつめかけました(傍聴席は91名分)。

 閉廷後、参加団体の関係者約100名が大阪弁護士会館に参集し、裁判の内容確認と意見交換を行いました。各団体からの挨拶に続き、岡田康平弁護士から今回の口頭弁論の説明があり、前回の第9回口頭弁論で、原告が提出した、書面には昭和57年に国が晴眼者を対象とする、専門学校の定員増を承認した理由が不明確であり、憲法14条違反ではないかと主張していました。
また、今回被告が提出した乙89号証、乙90号証の証拠書類のうち、乙89号証には、筑波技術大学の藤井亮輔教授がまとめた、視覚障害あはき師の就業状況や晴眼あはき師と視覚障害あはき師の比率等に関する報告書が提出されており、原告としてはこの報告書の信用性に疑問があるので、藤井亮輔氏を証人として尋問したいことと、また、原告側に有利な専門家の証人を申請したいとの主張がありました。
続いて、11月11日に19条を守るための、中央決起集会が東京で開催されるとの報告があり、それに合わせて大阪でも決起集会を開催することを決めて閉会しました。今回は酷暑の中、一般市民への理解を求めるために、19条連絡会が作成したリーフレットをポケットティッシュに折り込んで大阪地裁周辺の歩道上で通行人に対して約300個を配布しました。また、近畿19条問題対策協議会の集めた927筆の署名を大阪地裁に提出しました。
次回の第11回口頭弁論は、11月9日(金)15時から大阪地裁202号法廷で行われます。