あはき19条違憲訴訟 仙台地裁第8回口頭弁論 

2018年7月24日

 平成医療学園グループの学校法人福寿会福島医療専門学校が、あマ指師養成課程の新設を国に申請し、非認定処分となったことを不服として、仙台地裁に提起した裁判の第8回口頭弁論が、7月19日、仙台地裁101号法廷で開かれました。

 裁判傍聴には、東北の各県と東京・北関東、遠くは奈良県から、日本盲人会連合、全日本視覚障害者協議会、日本理療科教員連盟、日本あん摩マッサージ指圧師会、盲学校の同窓会会員など93名が参集しました(傍聴席は79席)。
裁判では、原告(学園)側より第5準備書面の陳述がありました。また、原告が以前提出した書面を取り下げるとしました。さらに、原告側からは「東京での裁判が先行しているので、少し時間をおいて日程を設定してほしい」という申し出がありました。今後の口頭弁論予定は、第9回が9月27日15時から、第10回が11月22日15時から行われることを確認し閉廷しました。

 その後、仙台市戦災復興記念館4階会議室に場所を移し、第7回集会を行いました。参加者は、約70名でした。福島県視覚障がい者福祉協会の阿曽幸夫会長の開会の挨拶の後、及川清隆協議会会長から、11月11日に東京で集会が行われること、併せて東北でも集会を行いたいこと、山形でも組織的に裁判への対応が始まったことが話されました。また、大阪、東京での裁判が先行しており、「流れによっては判決が近いのではということが言われている。現状これは戦時下である。いっそうの団結と行動が必要である」と力強く話されました。
その後、安田和正日マ会会長から挨拶がありました。大胡田誠弁護士からは「今後は、東京と同じ流れで進められる。今回で、証拠書類は出し切り、9月から反論や承認尋問が行われるのではないか」と説明がありました。また、「規制緩和が進んでいるが、我々は歴史的には防波堤でなければならない。引き続き協力し活動してほしい」とも述べられました。幹事会報告では、裁判官が変更になったことから6月7日に改めて視覚障害者への配慮について裁判所に要望したこと、裁判の前に理教連が集めた1741筆の署名と全視協が集めた墨字1168筆、点字70筆の署名の提出を行ったこと、また、現在新しい葉書署名や全国統一集会にあわせての東北での集会を企画していることが話され、阿曽会長のがんばろうコールで閉会となりました。