日盲連スポーツ協議会代表者会議開催

2018年6月21日

 日本盲人会連合結成70周年記念第71回全国盲人福祉大会東京大会初日の6月11日、東京都台東区の浅草ビューホテルにて、日盲連スポーツ協議会代表者会議が行われました。会議には関係者を含め約70名が参加しました。

 代表者会議に先立ち、昨年の全国障害者スポーツ大会(愛媛大会)グランドソフトボール競技の優勝旗と賞状が、竹下義樹日盲連会長より優勝チームの愛媛県と福岡県の両チームへ渡されました(悪天候で決勝戦が行われませんでした)。

 引き続いて行われた代表者会議の概要は次の通りです。

 濱野昌幸協議会会長は挨拶の中で、2020スポーツフェスティバルの大会準備・運営に関する協力のお願いと全国障害者スポーツ大会において優勝旗の授与ができるように関係団体との協力と理解を得て運動を進めて行きたいと述べられました。

 議事では、29年度事業報告・同決算報告・監査報告・30年度事業計画案・予算案が執行部より報告・提案がなされました。

 その中で、ブロック組織強化事業・競技区分判定・2020東京オリパラにおける視覚障害者の参画・視覚障害者スポーツフェスタの企画について質疑応答・意見が活発に行われ、異議なく承認・可決されました。

 代表者会議終了後には研修会を開催、「視覚障害者スポーツの現状と課題~盲学校の現場から~」と題し、視覚障害者スポーツに30数年間携わってきた、筑波大学附属視覚特別支援学校教諭の原田清生氏を講師に迎え、行われました。

 原田氏は、盲学校の生徒数の現状、スポーツに取り組む生徒数の推移、盲学校体育の環境の現状を詳しく解説されました。視覚障害者スポーツの課題としてはスタッフの不足・競技者の不足・スポーツ環境の改善・経済基盤の安定の必要性が挙げられ、現状の厳しさを改めて認識する内容でした。原田氏からは、スポーツ協議会に対し、統括団体としての役割を期待され、大変有意義な研修会となりました。