70周年記念大会で定時評議員会を開催 

2018年6月19日

 日本盲人会連合結成70周年記念第71回全国盲人福祉大会東京大会初日の6月11日、東京都台東区の浅草ビューホテルにて、平成30年度日盲連定時評議員会が開催されました。
 冒頭、日盲連竹下義樹会長から情勢報告を兼ねた挨拶が、また、東京都盲人福祉協会笹川吉彦会長から開催地を代表して挨拶がありました。

 挨拶の中で竹下会長は、 
1.マラケシュ条約の批准、著作権法の改正、その付帯決議で読書バリアフリー法に結び付く動きが具体化した。それに伴い、法制定を実現するための全政党が参加する議連が結成された。 
2.日本全体のユニバーサル化を実現するためのユニバーサル社会推進法を具体化するための議連も立ちあがった。
3.バリアフリー法の改正法が成立したことにより、例えば、地域ごとにバリアフリーの指針を作ることや、鉄道事業者等にはバリアフリー化の年間計画を立てることが盛り込まれるなど、これまで以上に、鉄道、建物、道路を一体化したバリアフリー化が促進されるよう、いくつかの仕掛けが組み込まれた。
4.障害者団体と議連が推進してきた障害者による文化芸術活動の推進に関する法律が成立し、障害者の創作活動の促進を支援し、発表の場を確保するなど、さまざまな美術・芸術の観賞の機会を増やすことが盛り込まれている。
5.日盲連を含めた障害者団体は、これらの制度の変化を地域に形として見えてくるような運動を展開していくことが重要であると述べました。

 続いて、舟崎隆評議員(札幌市)と森きみ子評議員(佐賀県)が議長に選任され、平成29年度事業報告、決算報告、平成30年度運動方針、監事の退任ならびに選任についての議案が審議され、執行部の原案通り承認されました。
 また、報告事項として、
(1)あん摩師等法19条訴訟についての経過報告、更なる署名・はがき陳情・裁判傍聴・募金への協力について
(2)読書バリアフリー法実現に向けた動きについて
(3)旧優性保護法による不妊手術について
(4)日盲連創立記念イベントについて などが報告され閉会しました。