あはき法19条大阪地裁第8回口頭弁論報告

2018年4月5日

 平成医療学園専門学校並びに宝塚医療大学が国に対して、あはき法19条によるあんまマッサージ指圧師養成施設設置の非認定処分を取り消すことを求める訴訟に関する第8回口頭弁論が3月23日、大阪地裁202号法廷にて行われました。法廷傍聴には、日本盲人会連合小川幹雄副会長をはじめ、日盲連中国・四国・近畿・東海の各ブロック、全日本視覚障害者協議会、日本理療科教員連盟、日本あんまマッサージ指圧師会等の視覚障害当事者・支援者約110名がつめかけました(傍聴席は91名分)。

 閉廷後、参加団体の関係者約60名が大阪北区の堂島ビルヂング1階会議室に参集し、裁判の内容確認と意見交換を行いました。各団体からの挨拶に続き、岡田康平弁護士により今回の口頭弁論の説明が行われました。岡田弁護士は、「今回の口頭弁論までに原告・被告双方の事実関係に関する主張はほぼ出尽くしており、次回・次々回の口頭弁論においては、事実関係の主張と平行して憲法上の人権を制限する場合に必要とされる『明確性の基準』が議論されることになる。すなわち、あはき法19条が憲法22条の職業選択の自由を侵害しているかや憲法31条の手続き的保障に反しているか否かを判断するために、法律による権利制限の明確性に反しているか否かについて具体的な主張が展開される予定である。」と述べられました。続いて参加者からSNSを使って19条裁判の理解を深めるために一般国民への情報発信を行う事や募金活動を呼びかける事、また全国的な決起集会や街頭宣伝活動を行うことなどの発言がありました。閉会後、近畿19条問題対策協議会が集めた1567筆(点字19筆を含む)の署名を大阪地裁に提出しました。次回の第9回口頭弁論は、6月6日(水)15時、第10回口頭弁論は8月22日(水)の15時にいずれも大阪地裁202号法廷で行われます。