マッサージ師の将来を考えるシンポを開催

2018年3月9日

 あはき法19条を守る東北協議会主催、日本あん摩マッサージ指圧師会共催の基調講演とシンポジウムが、2月12日、仙台市青葉区の福祉プラザで行われました。参加を予定していた100余名は、前日夕方から降り始めた雪の影響もあり、70名の参加となりました。

 基調講演として、筑波技術大学教授藤井亮輔氏が「三療の現状とマッサージ免許の在り方について」と題し歴史的背景や、あはき業従事者の実態調査などから見えてくる現状を述べられました。日本盲人会連合竹下義樹会長は「視覚障害者マッサージ師の未来」と題し「裁判に勝つ」ことこそが、視覚障害者の自立の未来が開けると力強く語りました。シンポジウムでは、宮城教育大学教授長尾博氏、赤門宏志学院総務課長坂本浩樹氏、全日本視覚障害者協議会理事東郷進氏、宮城県鍼灸マッサージ師会会長山田幹夫氏、日マ会会長安田和正氏5名のシンポジストがそれぞれの立場で想いを述べました。大雪の影響で会場に来ることができなかった長尾氏の電話によるメッセージが印象的で、的を射たなかなか強烈な言葉であったが、外側から三療の世界を見てきた方の率直な意見だと痛感しました。今回、あはき法19条を守る東北協議会の熱意のこもった企画と内容に、参加者は大変有意義な時間を過ごしました。大雪でスケジュールが大幅に狂い、やり残しも出たことから、裁判への士気を上げるためにも再度開催を求める声が上がりました。次は天候に影響されない時期を選んで行うと、意気が揚がっています。