日盲連関東ブロック協議会東京大会ご報告

2018年3月2日

 2月25・26日の両日、「第52回日本盲人会連合関東ブロック協議会」が、東京都新宿区のホテルグランドヒル市ヶ谷にて開催されました。関東地区の多くの視覚障害当事者が集結しました。

 初日の式典には約450名が参加し、東京都福祉保健局や東京都議会議員、新宿社協より祝辞が述べられました。参加した視覚障害当事者に対し、温かい励ましの言葉も掛けられました。続いて、江戸東京博物館の学芸員の松井かおる氏より「江戸東京博物館の常設展示と視覚障害者への対応の取り組みについて」と題した記念講演が行われました。その後、5つの分科会に分かれ、視覚障害者が現在抱えている諸問題について熱心な討議がありました。

 2日目の全体会議には約260名が参加し、各分科会の報告がなされた後、宣言・決議が承認されました。最後に同大会を契機に一層の団結と、共生社会実現のため、今後とも力強く前進していくことを確認し、閉会しました。
 なお、承認された決議事項の概要は次の通りです。
 1.あん摩師等法第19条の堅持を 
 2.改正雇用促進法に基づく視覚障害者の一般企業への雇用の推進を 
 3.介護保険適用年齢に達しても通院等ができるよう障害福祉サービスの適用を 
 4.ホームドアなど安全設備の整備を急ぐとともに関係機関による「声かけ運動」の積極的な推進を 
 5.同行援護事業や日常生活用具の地域間格差をなくし平等なサービスが受けられるように 
 6.社会参加促進のため、歩行訓練士の養成を急ぎ、必要に応じてどの地域でも訓練が受けられる体制の整備を 
 7.歩行の安全確保のため点・線ブロックの敷設、音響式信号機、エスコートゾーンの設置など安全設備の整備を促進するように 
 8. 2020東京オリンピック・パラリンピックに向け、公共交通機関、建造物などにおけるバリアフリー完全実施を 
 9.災害等緊急時にテレビで流される緊急放送の音声化を。