第56回東北盲人福祉大会が仙台市で開催
11月12日・13日に仙台市秋保温泉岩沼屋において、「第56回東北盲人福祉大会」が開催され、東北各地から来賓・ボランティアを含めて160名が参加しました。
12日は、午前に会長会議・女性部長会議・青年部長会議が行われ、それぞれに当面する諸問題について討議が行われました。
午後の代議員総会では、各種大会・会議の報告、あはき法19条を違憲とする裁判への対応状況等の報告があり、特別決議を東北盲人会連合として採択した。また、社会福祉法人改革に伴い日本盲人会連合が定款を変更したことを受け、東盲連の会則も改正することとなり、新会則案が提案され承認されました。その他、提出議題12題について採択されました。
竹下義樹日盲連会長の基調講演では、あはき法19条裁判、職業問題、同行援護事業等について検討すべき課題等が話され、フリートークとして宮城教育大学の長尾博教授から、共生社会を作っていく上で当事者の考えをいかに啓発していくかが話されました。
13日は、岩手県視覚障害者福祉協会小島相談役による東盲連発足60周年記念講演が行われ、東盲連60年の歴史を振り返りつつ、視覚障害者がこのような大会に参加することが大事であり、それが役員を育て組織力も上がっていくということが、各団体長へ激励を込めて話されました。
その後の式典では、仙台市市長の郡和子氏をはじめとするたくさんの来賓を迎え、「守り抜こう!あはき法19条」「語り合おう!視覚障害者の未来」「目指そう!誰もが暮しやすい共生社会」「なくそう!福祉の地域間格差」の四つを掲げ、会長・来賓挨拶、大会宣言、大会決議が行われました。最後に次年度大会を主管する秋田の武田利美会長より挨拶があり、青葉城恋歌を斉唱し閉会となりました。
主な決議事項の概要は次の通りです。
1.障害者差別解消法の国民への啓発事業の展開を
2.あはき等法19条を堅持し、無免許マッサージ師撲滅等、視覚障害者が経済的に困窮しないような政策実施を
3.同行援護サービスの運用に当たっては、利用時間の制限をなくし、個人のニーズに応じた支給量確保を
4.視覚障害者が鉄道駅を安全で快適に利用できる、エスカレーターの音サイン、点字ブロック、簡易なホーム柵等さまざまな設備の総合的な整備を
5.視覚障害者の代読・代筆サービスを「障害者総合支援法」で国の必須事業として位置づけを