第65回千葉県視覚障害者福祉大会を開催

2017年10月3日

 社会福祉法人千葉県視覚障害者福祉協会(伊藤和男会長)主催、市川市視覚障害者福祉会(久保好子会長)共催による「第65回千葉県視覚障害者福祉大会」が、9月30日、市川市の全日警ホールにて、会員、来賓、ボランティアなど約250名が参加して開催されました。

 式典では、地元福祉部長をはじめ、国会議員・県会議員等が列席する中、宣言・決議が採択されました。昼食後は、女性部による「第21回白い杖の文化祭」が開催され、ハンドベル演奏、朗読劇などの講演等が行われました。

 主な決議事項は、次の通りです。

 1.各種広報が、見え方に応じたコミュニケーションの媒体(点字、拡大文字、録音、電子データ)で個々の視覚障害者に届くよう、関係機関の配慮を要望する
 2.視覚障害者のホーム転落事故をなくすため、駅構内のバリアフリー化を促進するとともに、千葉県内に少ないホーム柵の増設を要望する
 3.視覚障害の単独歩行に有用な点字ブロックやエスコートゾーンの拡充とメンテナンスの充実を図るとともに、歩道のない道路における外側線の必置を要望する
 4.視覚障害者の雇用率を上げる対策に加えて、あん摩・マッサージ・指圧師、はり師、灸師への就労支援策を充実するよう要望する
 5.県において、心身障害者医療費助成制度の運用に当たって、適用外となった障害者に対する支援策を検討するよう要望する
 6.視覚障害者が、全てのスポーツに取り組めるよう、千葉県内の障害者スポーツセンターの拡充と一般スポーツ施設の利用料減免を要望する
 7.金融機関のユニバーサル化が進む中、中小金融機関における視覚障害者用ATMの設置促進及び銀行のネットバンキングを利用する際のワンタイム認証のアクセシビリティーの確保と、保険会社において、視覚障害者も契約できる商品の開発を要望する
 8.セルフレジについて、視覚障害者でも利用できるようにするため、支援者を配置するか、音声案内を導入する対策を要望する
 9.視覚障害者に対して生活全般にわたる合理的配慮が行われるよう、県及び市町村の障害関係部局における啓蒙啓発活動と関係審議会の一層の努力を要望する。