全国盲人代表者会議で要求討議
第70回全国盲人福祉大会2日目5月27日、JRホテルクレメント徳島にて、第54回全国盲人代表者会議が開かれました。
全体会議の冒頭、竹下義樹会長からの挨拶で、前日に開催された理事会で竹下会長、伊藤和男・及川清隆・小川幹雄の三副会長ならびに常務理事が選任された報告があり、竹下会長は「この大会を通じて、参加された皆さんの力が一つになることを願う」と述べました。
続いて、平成29年度運動方針(案)と各団体からの提出議案の確認が行われました。
その後、生活・バリアフリー・職業の三つの分科会に分かれて、各団体提出議案の個別討議が行われました。生活分科会では、日常生活用具、歩行訓練、65歳問題、同行援護、情報提供、災害対策など、41項目について意見交換されました。
バリアフリー分科会では、駅の安全対策、交差点・信号、電車、道路、施設など、36項目について意見交換されました。駅の安全対策では、ホームドア、内方線、階段の段鼻などの設置基準について、駅利用人数だけではなく、障害者施設や学校があるところでは特に配慮が進むべきなどの意見がありました。交差点・信号については、歩車分離式信号やラウンドアバウト交差点に音響式信号を設置するなどの意見が出されました。
さらに、セルフレジについて、全ての視覚障害者が使えるようにとの意見も出されました。
職業分科会では、あはき関係、就労関係、年金など、23項目について意見交換されました。あはき関係では、あはき法19条関連について、各組織が一丸となってあはき法を堅持する意見が出され、あはきという職業が社会から尊敬されるものにならなければならない、訴訟では裁判所に対するはがき陳情や署名活動は特に有効であるなどの助言がありました。
一般就労関係では、障害者雇用率について、障害種別ごとに雇用率を算出する意見、就業形態に関係なくすべての視覚障害者が職場介助者制度などの支援を受けられるようになどの意見が出されました。年金関係では、年金増額の意見とともに、消費税率引き上げ時には増税分の手当てを創設してほしいなどの意見も出されました。