徳島大会で評議員会・理事会を開催
第70回全国盲人福祉大会徳島大会初日の5月26日、JRホテルクレメント徳島において、平成29年度日盲連定時評議員会が開催されました。冒頭、日本盲人会連合竹下義樹会長から情勢報告を兼ねた挨拶と、徳島県視覚障害者連合会久米清美会長から開催地を代表しての挨拶がありました。
その中で、竹下会長は、
1.身体障害者福祉法に基づく視覚障害の認定基準が約70年ぶりに改正されようとしており、視力の判定をこれまでの両眼の視力の和から良い方の眼を基準として判定する方向で議論が始まっている
2.第4次障害者基本計画が来年4月からスタートする。この基本計画の中にどういう内容が盛り込まれるかによって、4年間にわたる運動の進む方向に、縛りをかけられてしまうと言っても言い過ぎではない
3.外出時における同行援護事業が始まって5年を過ぎたが、未だ地域間格差は解消されず、使いやすい制度になっていない、
と述べました。
続いて、平成28年度事業報告、決算報告、平成29年度運動方針、理事・監事選任などの議案が審議され、執行部のほぼ原案通り承認されました。
事業報告の中で、竹下会長から、自営業者に対する職場介助者の、協同組合方式による可能性について検討を進めていること、往療時などにおける同行援護の利用についても検討を進めていることが追加報告されました。
また、報告事項として、
1.定款細則の改正について
2.あん摩師等法19条訴訟におけるはがき陳情、署名活動ならびに募金協力のお願い
3.マッサージ診療報酬についての要望に伴う更なる署名活動協力のお願い
4.あん摩師等法制定70周年記念の集いの開催について、
が示されました。
最後に、その他として、青年協議会で行う視覚障害児童・生徒に関するアンケート協力の依頼、音楽家協議会から11月に開催される日韓交流音楽会の案内、憲法改正の議論に当事者団体として関わっていくよう要望が出され、閉会しました。
評議員会後に開催された理事会では、役員の選任が行われ、会長に竹下義樹氏、副会長に伊藤和男氏、及川清隆氏、小川幹雄氏の3名が、常務理事に橋井正喜氏、後藤英信氏の2名がそれぞれ就任しました。