あはき法19条大阪地裁第4回口頭弁論
平成医療学園専門学校並びに宝塚医療大学が国に対して、あはき法19条による養成施設設置の非認定処分を取り消すことを求める訴訟について4月17日、大阪地裁202号法廷にて第4回口頭弁論が行われました。
法廷傍聴には、悪天候にもかかわらず、日本盲人会連合小川幹雄副会長をはじめ、九州・中国・近畿の各ブロック、全日本視覚障害者協議会、日本理療科教員連盟、日本あん摩マッサージ指圧師会などの視覚障害当事者・支援者約100名がつめかけました(傍聴席は91名分)。
今回の法廷では、裁判長や原告および被告の代理人が大きな声で肩書きや氏名を名乗ったうえで発言を行ったり、裁判長が代理人のやり取りを、時間をかけてわかりやすく説明するなど、視覚障害のある傍聴者にとっては前回までの弁論とは異なり、大変理解しやすいものでした。
被告側代理人から提出された第2準備書面に対し、原告側代理人より、昭和37年3月から昭和38年12月にかけて21回開催された、あはき中央審議会の議事録の提出ならびに医道審議会の議事録の提出などが求められました。その後、原告・被告のやり取りが続き、裁判長は被告側代理人に対して、医道審議会の議事録を提出できるか検討するよう、また、原告側代理人に対しては、6月16日に準備書面を提出するよう求めました。
閉廷後、参加団体の関係者約60名が弁護士会館に集まり、裁判の内容確認と意見交換を行いました。冒頭の日盲連竹下義樹会長の挨拶では、今後の大阪・東京・仙台の3つの裁判の法廷傍聴において、弁護士を派遣することや裁判の公判記録を積み重ねていくことが述べられました。続いて、岡田康平弁護士より、これまでの裁判についての報告が行われました。なお、この裁判の内容を関係者に広く周知徹底するため、近畿19条問題対策協議会主催の研修会を6月25日(日)13時から「エル・おおさか」(大阪府立労働センター)で開催することとなりました。
次回の第5回口頭弁論は、7月5日(水)15時から大阪地裁202号法廷で行われます。