関東ブロック協議会埼玉県大会盛会裏に終了
2月26日、27日の両日、埼玉県視覚障害者福祉協会(岡村淳子会長)主管による、「第51回関東ブロック協議会埼玉県大会」が、さいたま市の大宮ソニックシティを会場に開催され、関東ブロック協議会に加盟する13団体400名が参集、視覚障害者の自立と社会参加の促進を目指すとともに、社会への啓発を通して共生社会の実現と福祉の推進を図ることを目的として、生活や職業など当面する諸問題について討議しました。
同大会では、江戸時代の国学者塙保己一の言葉「障害を理由にせず努力を積み重ねること」を盛り込んだ宣言と、13項目による決議を採択しました。決議文の概要は次のとおりです。
1.日常生活用具の選定は、国が品目を定め地域格差が出ないようにすること
2.同行援護事業において、利用者ニーズに合ったサービスの提供と地域間格差の解消に向けた取り組みの強化を
3.要援護者へのきめ細かな対応と災害時の避難所支援体制の充実を
4.視覚障害者の就労促進のため、ヒューマンアシスタント制度を自営業者に適用するよう制度の改善を
5.駅ホームの安全対策の推進と、人的支援の充実を
6.テレビのニュースや緊急放送における字幕スーパーの音声化と、外国語の日本語吹き替えを
7.安全な移動を確保するため、誘導ブロック、エスコートゾーン、音響式信号機等の設置拡大を
8.違法な自転車走行やスマートフォン等を使用しながらの歩行を止めるよう、交通マナーの啓蒙の強化を
9.選挙公報等、各種情報は、当事者が必要とする媒体で作成、提供すること
10.あん摩師等法第19条の堅持を
11.無資格医業類似行為者の取り締まりの強化と晴眼あはき師養成機関の新増設を認めないこと
12.公共機関は積極的に視覚障害者のヘルスキーパーを雇用するように
13.あはきの療養費取り扱いについて、柔道整復なみに委任払いができるように。