第3回鉄道駅ホームの安全問題意見交換会開催
1月27日、日本盲人福祉センターにおいて、第3回鉄道駅ホーム安全問題意見交換会が開催されました。懇談会には、日本盲人会連合竹下義樹会長をはじめ、全国盲導犬施設連合会、日本盲人社会福祉施設協議会、視覚障害リハビリテーション協会、日本網膜色素変性症協会、弱視者問題研究会などの当事者・福祉団体関係者、国土交通省などの行政機関と鉄道事業者の関係者などが出席しました。
冒頭の挨拶で竹下会長は、(1)視覚障害者の歩行の安全性について、歩行訓練やガイドヘルパー、盲導犬それぞれの状況について意見交換などをして検討しなければならない(2)この懇談会が、事故についてみんなで分析し、議論を集約し、短期的・中期的に安全性の実現につながるような場になってほしいと述べました。
まず、国交省から昨年末にまとめられた「駅ホームにおける安全性向上のための検討会中間取りまとめについて」の説明がありました。また、当日、本年1月18日に各地方運輸局鉄道部に通達された、同取りまとめの「現業部門への周知徹底について」が資料として配布されました。
次に、各鉄道事業者より現在の取り組みについて、声かけや見守りの強化、警備員の増員、駅係員の、ホーム・事務所・改札の連携やサービス介助士取得の推進などが報告されました。
日盲社協の長岡雄一氏からは、歩行訓練の目指す単独歩行は、本人が一人で歩けると判断したときは一人で歩き、必要なときは支援を求めるとし、単独歩行する方は溝や段差など大事には至っていないまでも踏み外した経験はあるはずであり、訓練を受けた方に対してのフォローアップが必要と述べました。
同自立支援施設部会盲導犬委員会吉川明氏からは、2月1日に11の盲導犬訓練施設が集まり、訓練基準を含めた安全歩行に関する研修会を、また、2月8日・9日に全国盲導犬施設連合会加盟施設による「安心安全な盲導犬歩行」をテーマに研修会を、それぞれ開催することが報告されました。