弱視者の駅ホーム安全問題について意見交換

2016年11月16日

 11月8日、日本盲人福祉センターにおいて、「第2回鉄道駅ホーム安全問題意見交換会」が開催されました。会には、日盲連竹下義樹会長をはじめ、全国盲導犬施設連合会、日本盲人社会福祉施設協議会、視覚障害リハビリテーション協会、日本網膜色素変性症協会、弱視者問題研究会など、当事者・福祉団体関係者が出席しました。

 冒頭、竹下会長は、8月15日の東京メトロ銀座線青山一丁目駅での転落死亡事故に続き、10月16日に近鉄河内国分駅でも転落死亡事故が起きたことはとても残念であり、この2か月で2名も視覚障害者による転落死亡事故が起きている状況は異常であると述べました。また、視覚障害者を含め、年間3700件もの事故が起きている駅ホームについて、すべての人にとっても危険なところとして共通理解した上で、対策を講ずる必要があると述べました。

 議事に入り、まず参加団体の取り組み状況について報告された後、弱視(ロービジョン)者の安全対策について意見交換されました。
 主なものとして、
 1.検討されている新型ホームドアの視認性の確保
 2.ホーム端に視認性の高い色づけをする
 3.車内に設置されているモニタで声かけや誘導の仕方を手短に流すと効果的
 4.視認性の確保については色ではなく輝度コントラストで判断する必要がある、などの意見が出されました。