東京都盲人福祉大会が多摩市で開催
10月19日、多摩市視覚障がい者福祉協会結成26周年記念第48回東京都盲人福祉大会(多摩大会)が東京都多摩市のパルテノン多摩を会場に、会員・関係者約800名が参加し開催されました。
午前、第1部の式典では、笹川吉彦東京都盲人福祉協会会長、阿部裕行名誉大会長(多摩市長)、両氏の挨拶、表彰状・感謝状の贈呈、来賓祝辞など、第2部の議事では、情勢報告の後、宣言文・決議文が採択されました。午後は、芸能コンクールとアトラクションが行われました。
決議された内容は次のとおりです。
1.2020東京オリンピック・パラリンピックを前に、老朽化し耐震面でも問題のある東京都障害者福祉会館を、世界一都市東京に相応しい新設の会館として建設するよう強く要望する
2.視覚障害者の生活の基盤となっているあん摩師等法第19条が憲法違反として行政訴訟が起こされている。同法は視覚障害者の職業的自立を保障しており、厚生労働省は毅然たる態度で対処するよう強く要望する
3.本年4月1日から施行された「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」が都内全域で完全実施するため、同法に基づく「東京都条例」を早急に制定するよう強く要望する
4.視覚障害者のホームからの転落事故を防止すると同時に安全を確保するため、ホームドアの整備促進はもとより、視覚障害者を見かけたとき「大丈夫ですか」と気軽に声かけができるよう、駅構内の掲示板で広くPRすることを鉄道事業者に強く要望する
5.視覚障害者の生活を支える同行援護事業支給量の地域間格差を是正するとともに、福祉タクシー券が都内全域で使用できるようその改善を強く要望する
6.視覚障害者の歩行の安全を確保するため、音響式信号機やエスコートゾーン、各種音声案内、歩車道段差2センチの確保など、安全設備を整備するよう各担当部局に強く要望する
7.視覚障害者の就労を促進するため、ヒューマンアシスタント制度を地方公務員および自営業者に適用するよう制度の改善を強く要望する
8.視覚障害者を対象とした録音物の作成配布にあたっては、本会が設置経営する就労継続支援B型事業所「パイオニア」に障害者優先調達推進法を適用して発注し、従業者の工賃アップを図るよう強く要望する。