障害者放送協議会第1回総会開催
障害者放送協議会(代表・竹下義樹日本盲人会連合会長)は、7月7日、東京・新宿の戸山サンライズにおいて、平成28年度第1回総会を開催しました。
冒頭、竹下会長は、先の熊本地震に触れながら「本協議会は平成10年(1998年)に結成されたが、その役割は薄れるどころか、ますます重要になっている。その目的に掲げた内容を見ても熊本地震を含めて、今まさにその役割を果たさなければならないと感じている。また、6月30日にはカナダが20番目のマラケシュ条約の批准国になったことにより、間もなく条約としての発効がなされる。このような中、我が国においても同条約の批准が急がれるとともに、熊本地震を含めた災害時の支援あるいは情報保障の遅れについて検証し、対策を急がなければならない。本日の議論が今後の新たな展開に結び付くことを期待する」と挨拶を述べました。
続いて、(1)平成27年度事業報告および決算報告(2)平成28年度事業計画および予算(3)組織構成の変更(設置要綱の改正含む)の3つの議題が事務局より提案・承認されました。
さらに、障害者権利条約、障害者差別解消法、著作権法、字幕・手話放送、解説放送、災害と情報保障、参政権保障など、今後の活動や各団体の取り組みについて意見交換が行われました。
日本盲人会連合工藤正一情報部長からは、日盲連としてマラケシュ条約批准に先立ち「読書バリアフリー法」(仮称)の制定を望んでいることを紹介しました。