青森大会、差別解消法をテーマに研修会

2016年5月27日

 第69回全国盲人福祉大会2日目の5月21日午前は、「障害者差別解消法をどう生かすか~施行後の課題~」をテーマに研修会が行われた。本年4月から差別解消法が施行されたこともあり、時宜を得た内容で、参加者の関心も高かった。講師は名古屋市視覚障害者協会会長で、弁護士でもある田中伸明氏。
 不当な差別的取り扱いの禁止と合理的な配慮の提供を、行政機関あるいは事業者に対して求めるにあたり、同法をどう生かしていけばいいのか、どんな課題があるかについて分かりやすく講演された。

 講演の概要は次の3点。
 1.同法の基本方針は、障害者政策委員会(石川准委員長)が意見を出し、反映されたものである。
 2.同法条文には「不当な差別的取り扱いの禁止」とあるが、具体的な定義規程が示されていないため、何が差別に当たるか、また、今後の課題は何か。
 3.「差別を受けた」「合理的配慮を提供されない」などの具体的な相談に対し、解決に導くにはどうすれば良いか。