第39回全国盲人将棋大会 41人が熱戦
日本盲人会連合主催による第39回全国盲人将棋大会が11月14、15の両日、東京・西早稲田の日本盲人福祉センターで開催されました。大会にはA級(有段者の部)24人、B級(級位以下の部)13人、C級(初心者の部)4人の計41人が出場しました。
日本将棋連盟から宮田利男八段を審判長に迎え、14日は予選、15日は決勝トーナメントが行われました。また、本戦と並行して交流戦と指導対局が行われ、交流戦は島根県の御神本章さんが制しました。決勝トーナメントでは、A級が岡山県の山下幸四郎さん、B級が名古屋市の柏木保行さん、C級は茨城県の仲沢美佐江さんがそれぞれ優勝しました。A級優勝者の山下さんが厚生労働大臣杯・日本盲人会連合杯を、B級優勝者の柏木さんが厚生労働大臣賞・日本盲人会連合杯を手にしました。さらに山下さんにはNHK会長賞、A級・B級の3位までの入賞者には日本将棋連盟会長賞並びに日盲連会長賞が贈られました。また、C級優勝者の仲沢さんには記念品が贈られました。なお、A級優勝者には四段、準優勝者には三段、B級優勝者には初段、準優勝者には1級が、日本将棋連盟より授与されます。
そのほかの結果は次の通りです。
A級準優勝・福岡繁さん(東京都)、同3位・西山洋一さん(神奈川県)。
B級準優勝・西山正夫さん(東京都)、同3位・中山文夫さん(東京都)。
閉会式の最後には将友会の野末正幸会長から挨拶があり、最年長の参加者岡武男さんの米寿を祝い、渡辺明棋王の扇子を贈呈するサプライズがあり、会場には大きな祝福の声と割れんばかりの拍手が響きました。