新城育子女性協議会長がKBWUの大会に出席
10月29日~31日にかけて、韓国のソウル女性プラザ(ソウル特別市銅雀区)を会場に、韓国視覚障害女性協会(KBWU)の大会が開催され、田畑美智子WBUAP会長に代わり新城育子日本盲人会連合女性協議会長が出席しました。
中国・日本・モンゴル・フィリピン・ニュージーランド・ベトナムの6か国から、視覚障害を持つ女性たちが招待され、各国の情勢報告や今後の国際活動に関する討議など、長時間にわたり議論が重ねられました。また、講演「視覚障害女性のリーダーシップ」や「権利条約の実施とモニタリング」など、時代の潮流を見据えた企画などもプログラムに盛り込まれました。
「若年層の夢を共有」と題された発表会では、3人の若年視覚障害女性たちが障害を乗り越え就労するまで、そして働く喜びなどを語りました。新城会長は「自分の仕事が社会に貢献できていることの喜びを、いきいきと発表する彼女らの生き方に感動した。日本にもこんな青年たちはいるはず。これらの人たちを、女性協や青年協の仲間として迎え入れる努力をすべきであることを実感した」と、組織運営における若い力の重要性に言及しつつも、他国の参加者から報告された障害と女性ゆえに受けるダブル差別や障害児に対する教育がなされていない現状に、「大きな課題が山積する中、今後どのように(権利条約などが)具体化されるのか。各国の現状があまりにも異なっているため、容易いことではない」と不安を覗かせました。