第23回千葉市視覚障害者福祉大会開催

2015年10月23日

 千葉市視覚障害者協会(大石千恵会長)主催による第23回千葉市視覚障害者福祉大会が10月16日、千葉市中央区の千葉市ハーモニープラザ多目的ホールで開催された。
 第1部の大会式典では主催者あいさつに続いて来賓からの祝辞と祝電の披露などが行われ、大会宣言と7項目の決議が採択された。第2部では、バリアフリー映画鑑賞推進団体シティ・ライツ代表平塚千穂子氏による講演「音声ガイドがつなぐ可能性」、そして第3部の研修では宇都宮地方気象台の杉田興正氏による講演「南極の自然と越冬生活」と、興味深い講演内容に参加者は熱心に耳を傾けた。
 なお、決議された要望事項の概要は次の通り。

 (1)移動支援事業の業務範囲の拡大に努めるとともに、同行援護従業者の質の確保を
 (2)視覚障害者に対する安全な歩行環境を確保するために、PRと取り締まりの強化を
 (3)すべての視覚障害者にデイジー図書再生機・拡大文書読み上げ装置・点字ディスプレイを給付できるよう要件の緩和を
 (4)行政から発送されるすべての郵便物に点字または触知サインの表記を
 (5)視覚障害者のための地域活動支援センター、および視覚障害者に配慮した老後の住まいの場の設置を
 (6)点字および声の市政便りの発行時に当協会のお知らせを添付できるよう検討を
 (7)当協会がさらに地域社会に貢献できるよう、公共施設の空きスペースを協会事務所として無償貸与を。