障害に関する高級実務者会合

2015年9月4日

 8月31日、全社協・灘尾ホール(東京・千代田)において、アジア太平洋障害者センター(APCD)、外務省(日本)、国際協力機構(JICA)の主催による「国際協力と障害に関するASEAN諸国と日本の高級実務者会合」の第1回目が、ASEAN事務局をはじめ厚生労働省などASEAN各国の協力で開催された。日本盲人会連合からは、鈴木孝幸副会長が出席した。

 本会合は、日本政府の高級実務者(局長級)が、障害分野における国際協力の将来展望について話し合うためにASEANに呼び掛けて開催するに至った。内容は、国際協力と障害に関するプロジェクトについての発表、日本とASEAN諸国における国際協力と障害に関する議論、ASEAN地域における国際協力と障害に関する提言の作成など。会場にはASEAN諸国と日本から約150人が参加し議論を深めた。

 今回の発表のなかで、障害者比率が高い国がいくつかあったが、これは今までの戦争の影響が出ているもので、平和の重要性を感じた。現在ASEANはヨーロッパのように統合に向けて動き出している。それに対する日本の役割はどのようなもので、今後日本の国際関係はどうなるか?更に、社会保障分野や障害分野において、より一層の関心や支援が必要だからこそ、本会合の役割は大きく、ASEANや日本について、そして社会保障や障害について学び考える機会となった。