新国立競技場のUDの設計について意見交換
4月28日、東京・西早稲田の日本盲人福祉センターにおいて、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会等の会場となる新国立競技場の設計に関して、日本盲人会連合は独立行政法人日本スポーツ振興センター新国立競技場設置本部と意見交換を行いました。
日本盲人会連合から、工藤正一情報部長と藤井貢組織部長が出席しました。
今回の主な説明内容は、点字ブロック(視覚障害者誘導用ブロック)の敷設範囲についてでした。
これまで、新国立競技場の設計に当たっては、平成26年度中に、障害者団体からのヒアリング・ワークショップを重ね、ユニバーサルデザインの設計が進められてきましたが、今回、視覚障害者がスタジアムをより快適に利用するためにはどうあるべきか、改めて意見交換を行いました。
点字ブロックに限らず、視覚障害者の特性を考えた時、基本的に視覚障害者が周囲の環境認知ができるよういかなる配慮が必要か、それがどこまで実現可能か話し合われました。
何れにしても、新スタジアムは国内外から注目されており、将来的にも、スタジアムの新しいデザインの在り方を世界に発信するモデルとなるようなユニバーサルデザインを完成させるために、床材のコントラストの付け方、触覚で判別できる材質や形状、新技術の導入などについて、必要に応じ、実証実験を重ねながら進めていくことになりました。