オリパラに向けた意見書を提出

2015年3月25日

 日本盲人会連合では、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会に向けたアクセシビリティ協議会からの「東京版アクセシビリティーガイドライン案に対する意見書」の提出依頼にこたえて、3月23日付で、日盲連の見解を東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会に提出しました。これまでの東京における「アクセシビリティーガイドライン」をオリパラに向けた準備として改正するための意見聴取で、委員会には日盲連から大橋由昌情報部長が出席し、大部で詳細な建築設計関係の項目をチェックして提出しました。

 改正のポイントとして、次の7項目を要望しました(概要のみ記載)。
(1)「歩行者用通路の基準」では、通路及び歩行回遊空間において、突出物やつまずきの危険源がないことは大切な事だが、ガイドライン案は足元から下に限定された話になっており、路面の安全性と合わせて、上部の安全性の確保を
(2)「トイレのボタン」では、視覚障害者への配慮として便房内の洗浄ボタンを触ってすぐ分かるように高さ0.8㎜の推奨を
(3)「トイレの設備」では、視覚障害者への配慮として便房内の設備を案内する便房内・音声案内装置の設置を
(4)「通路」では、誘導用ブロックの敷設について、今春以降に検討とあるが、必ず当事者の意見を踏まえた設置を
(5)「視覚障害者用誘導用屋内ブロックの検討」では、点字ブロックがJIS化され、統一されたことは極めて有用であるが、加えて「視覚障害者用誘導用屋内ブロック」の速やかなJIS化とガイドラインへの明記を
(6)「信号」では、音響式信号機は低視力者にとっても、音声が有効策の一つだが、軽度の弱視者においては、音声に加えて、交差点を渡る前に信号の色の変化が確認出来るよう、横断歩道手前脇に補助信号機の設置を
(7)「エスカレーター」では、エスカレーター上端部は点字ブロックで注意喚起との記載があるが、下端部にも設置すべきであり、時間で進行方向が変わる物を除き、上り口までの誘導ブロックの敷設を。