ラウンドアバウト検討委員会が開催

2015年3月20日

3月17日、国土交通省道路局環境安全課道路交通安全対策室主催の「第4回ラウンドアバウト検討委員会」が東京都港区の虎ノ門アネックスにおいて開催され、日本盲人会連合から鈴木孝幸副会長が出席し、意見を述べました。
 ラウンドアバウト交差点は、現在、全国に39か所作られていますが、視覚障害者に対する対応が遅れていました。そこで日盲連は国土交通省や警察庁に意見書を提出しており、その結果として今回意見を述べる機会が与えられました。
 席上、鈴木副会長からはラウンドアバウト設置における視覚障害者への配慮について、「基本的にはラウンドアバウト交差点の設置はしないで欲しい」と述べました。
 その理由として、「今まで「交通弱者」と言われる視覚障害者には音響信号機などが設置されてきたが、ラウンドアバウト交差点ではこういった設備の設置がなく危険な状態であり、横断に対する不安が高まっている」と述べました。
 そこで、次の項目を実施するように求めました。
 (1)視覚障害者誘導用ブロックの設置
 (2)横断歩道内におけるエスコートゾーンの設置
 (3)分離島におけるさまざまな配慮
 (4)横断時の配慮及び視覚障害者だけでなく高齢者などへの配慮。
 特に、ハイブリッド車両の場合、走っているか停止しているかの把握が難しく、環道を走行する車の音などが聞き分けにくいなど例を挙げました。
 委員から出されたハイブリッド車両における清音対策の質問では、音に対する対策はされているがドライバーがスイッチを切ってしまうなどの問題を指摘。更には、走り出す時や停止する時に起動させる音などでの配慮も求めました。
 これらに加えて、立体的な横断として、歩道橋又は地下道の設置やその時に実施すべき点などについても意見を述べました。