トイレに関する要望への経産省から回答

2015年3月13日

 平成26年度第2回AD体系的技術標準化委員会(本委員会)が、3月4日、東京都千代田区の共用品推進機構で開かれました。冒頭の30分間を割いて、第67回全国盲人福祉大会(大分大会)後の陳情において提出した、「トイレ操作部のJISに関する改正要望」に対する回答が、1項目ずつ経済産業省の担当者から報告されました。回答に共通する点として、「JISはあくまで任意規格であることから、JISが改正された場合でも強制力はなく、国土交通省のバリアフリーガイドラインに盛込む方が、強制力はある」との説明がありました。

 日本盲人会連合の大橋由昌情報部長は、靴べらタイプの便器洗浄ボタンのように肢体不自由等の他の障害者から要望のあったものに関しては現行のままでよいが、
(1)点字を読めない中途視覚障害者も多いので、洗浄便座リモコンには、「止め」「おしり」「ビデ」の三つぐらいの配列を決めてほしい、
(2)新たな項目として、便房内に音声案内を設置することを強く要望する、
(3)弱視者にも配慮した色彩と輝度比を記載してほしいなど、会員からの要望を改めて伝えました。