観客席等の建築設計の在り方を審議

2015年3月6日

 第2回「劇場、競技場等の客席・観覧席を有する施設の建築設計のあり方に関する検討委員会」が、3月2日に東京・霞が関のイイノホール・イイノカンファレンスセンターで開かれました。議事内容は「劇場、競技場等の客席・観覧席を有する施設における高齢者、障害者等の円滑な移動等に配慮した建築設計のあり方に係る参考資料(案)」についての説明が事務局よりなされ、各障害者団体などの委員から意見が出されました。

 この参考資料は、主に建築主や設計者等、あるいは福祉のまちづくり条例の整備基準マニュアル等を策定する際の参考資料になるもので、オリパラを想定した改正を進めています。日本盲人会連合から出席した大橋由昌情報部長は、「施設管理者及び興行主等には、劇場、競技場内における視覚障害者や知的障害等の多様な利用者の客席・観覧席までの案内・誘導等に必要な人的配置を計画することが望まれる」とあるが、イベントの規模などによっても興行主側に人的サポートの意義が充分伝わらない可能性があるので、やはり誘導ブロックや音声案内装置などの敷設の促進を強く要望する旨の意見を述べました。