見やすい誘導ブロック実証実験に協力
東京大学伊藤啓研究室主催、日本盲人会連合の協力による「視認しやすい誘導ブロック検証実験」が1月10日と25日の両日、東大校内において行われました。日盲連は当事者団体として、弱視者対策の取り組みの一環で、約25名の参加者を集めて安全性の向上のための実証的データの提供を行いました。
今回の検証は、以前からの調査結果を踏まえ、十数パターンの色調の誘導ブロックについて実際に市販品として使われている素材(透水コンクリート、透水セラミック、陶器タイル)のブロックを用いた試作品を確認するもの。試作ブロックを異なる背景色の路面に置いて、見やすさについて意見を伝えました。今回ある程度候補の絞り込みができれば今後それを東京大学敷地内に敷設し、2016年の追検証を経た後、2017年から誘導ブロックを発売するメーカー数社の商品に反映させる予定、とのこと。
日盲連では、運動方針にも掲げているように、弱視者対策に力を入れており、交通バリアフリーや情報バリアフリーについても積極的に取り組んでいます。交通バリアフリーでは、誘導用点字ブロック・エスカレーター・各種案内表示の見やすさについて、情報バリアフリーでは、テキストボランティアの養成により、オンデマンドな情報提供を目指すなど、具体的な取り組みをしています。