JDFが十周年記念全国フォーラム
JDF(日本障害フォーラム)主催のJDF十周年記念フォーラム、「権利条約の批准と私たちの社会~私たち抜きに私たちのことを決めないで~」が12月4日、東京都千代田区の有楽町朝日ホールで開催され、全国から関係者約300人が参加して、国連障害者の権利条約批准に至る過程を改めて検証したうえで、10年間の活動の成果を祝いました。開会挨拶でJDF嵐谷安雄代表は、運動を支えてくれた各助成財団に謝意を述べた後、条約批准を追い風にさらなる障害者の団結を呼びかけました。
フォーラムの準備段階では、国連障害者の権利条約推進議員連盟から、議員のあいさつを予定していましたが、総選挙のために欠席となりました。続いて、「障害者権利条約批准までの取り組みと、JDF十年の歩み」が上映され、各団体からひとことずつコメントが寄せられ、日盲連の鈴木孝幸副会長が日盲連の活動を紹介しました。
午後の記念シンポジウムでは、マリア・ソレダード・レイエス(国連・障害者権利委員会委員長)氏、ジュディ・ヒューマン(米国国務省国際障害者の権利に関する特別顧問)氏、林陽子(弁護士、国連・女性差別撤廃委員会委員)氏から、国際的な条約批准後の動きなどの講演が続きました。日盲連からは、関東ブロック加盟13団体から2名以上の参加者があり、多くの白杖をついた人の姿が見られました。また、当日に合わせて発行された、日盲連の『視覚障害者にとって差別ってどんなこと?』のパンフレットも配布されました。