同行援護全国推進シンポジウムを開催
11月28日、日本盲人会連合と同行援護事業所等連絡会の主催による「同行援護全国推進シンポジウム」が、TKP大手町カンファレンスセンター(東京・千代田)で開かれ、およそ100名が参加しました。このシンポジウムは教職員共済生活協同組合と全国労働者共済生活協同組合連合会の助成により実施した「視覚障害者の同行援護事業に関する実態把握と課題における調査研究事業」においてその課題分析と提言を発表する場として開催しました。
基調報告では、「全国調査から見えてきたもの」としてアンケート調査で浮き彫りになった各地域の同行援護の支給時間、利用できる範囲の違いなどの各地のサービスにおいて地域間格差がある事を報告しました。続いて行われたシンポジウムでは各シンポジストの立場から現状の報告や取り組みについて発表した後に、
(1)市町村の同行援護の運用面の課題(支給量の決定等)、
(2)事業所におけるガイドヘルパーの派遣の課題、
(3)自動車などの移動手段の課題について、を中心に議論しました。
来場した参加者からの質疑応答もあり、活発なシンポジウムになりました。最後に竹下義樹日盲連会長から、地域間の格差解消には、制度上の改善が必要な部分と、運用面で解決する事ができる部分の二つがあり、今後も地域間格差の解消に向けて取り組んで行きたいという力強い言葉がありました。