日盲連と弱問研が著作権課と意見交換

2014年11月11日

 日本盲人会連合と弱視者問題研究会が、11月5日に文化庁著作権課を訪ね、マラケシュ条約批准に向けた著作権法改正問題で意見交換を行いました。

 話し合いのテーブルには、日盲連から大橋由昌点字図書館長、弱問研から宇野和博委員、文化庁長官官房著作権課から秋山卓也課長補佐、保坂孝長官官房国際課専門官、吉野直樹法規係長の5人。

 大橋・宇野両氏からは、マラケシュ条約締結に向けた動きを契機として、視覚障害者等の情報アクセス環境の整備に係る課題を解決するため重要と考えているのは、法第37条第3項の長官指定規定を撤廃し、障害者のための複製を行う団体が、指定申請の負担等に縛られることなく自由に複製を行える環境作りが必須であり、マラケシュ条約締結のためだけの改正を先に行い、指定の問題を先送りすることには反対の意向を示しました。

 審議会においては、障害当事者の意見も踏まえつつ、権利者と丁寧な意見調整を行うことを要望しました。