第56回岡山県視覚障害者福祉大会開催

2014年10月27日

 社会福祉法人岡山県視覚障害者協会主催による第56回岡山県視覚障害者福祉大会並びに補装具・日常生活用具に関する研修会が10月26日、岡山市北区南方の岡山県総合福祉・ボランティア・NPO会館「きらめきプラザ」で会員・関係者約180名が参加して開かれました。
 式典では、片岡美佐子会長の挨拶の後、表彰式、来賓から祝辞と祝電披露が行われました。
 議事では情勢報告に続いて、大会宣言と6項目の決議を採択。午後からは、日盲連鈴木孝幸副会長による「補装具費支給制度の適切な理解と運用について」と「視覚障害者用日常生活用具一覧」の講演が行われ、行政担当者を交えて熱心に受講しました。
 地域差解消に向けての取り組みでは、緊迫したやり取りがありましたが、粘り強く市町村の福祉担当窓口と折衝していくことが必要との結論になりました。
 なお、決議された要望事項の概要は次の通りです。
 (1)「合理的配慮」の内容や適用範囲など障害者差別解消法の充実を
 (2)障害の重度化が進行し、職員の増員が必要な養護盲老人ホームに対する措置費の増額を
 (3)視覚障害者が必要とするすべての交差点に、音響式信号機およびエスコートゾーンの設置を
 (4)視覚障害者でマッサージを業とする者の生活の安定を図るために、無資格者や無免許者への取り締まり強化を
 (5)過疎地域における公共交通機関の廃止や減便に対応した視覚障害者への配慮を
 (6)自転車の運転に際しては、歩行者に不安感を持たせないようルールの徹底を。