第67回全国盲人大分大会盛会裏に閉幕
日本盲人会連合の第67回全国盲人福祉大会最終日の5月31日は、大分市のホルトホール大分に全国から視覚障害者1千人、関係者やボランティア述べ500人、総計約1500名が参加して、盛大に大会式典並びに議事が行われました。
第1部の式典では衛藤良憲大分県盲人協会会長が地元主催者団体を代表してあいさつに立ち、「農家の末っ子の長男に生まれたが目が悪いために家業を継げず、ずいぶん理不尽ないじめにも会い、盲学校へ編入したとき、8歳の子ども心にたったひとつ誓ったことがあります。
社会に出たら晴眼者には絶対に負けたくない。それ以上の生活をするんだと。そしてできることならば、同じ障害を持った仲間たちのために頑張りたいな、という思いで卒業以来43年間マッサージをしながら、盲人福祉一筋に生きてまいりました」と心情を吐露した後、参加者へ歓迎の言葉を述べました。
続いて、竹下義樹日本盲人会連合会長の主催者挨拶があり、日盲連顕彰等受賞者に表彰状、感謝状が贈られました。慣例の地元県知事及び市長の来賓あいさつのほか、シンプルな大会運営が方針であった大会だけに、国会議員からの来賓あいさつも、衛藤晟一日盲連顧問のあいさつのみで、凝縮した式典の印象でした。
第2部の大会議事では、平成25年度決議処理報告、平成26年度運動方針案を執行部の原案通り全会一致で可決、宣言・決議も全会一致で採択されました。竹下会長は、差別解消法により各種試験の制限撤廃や弱視者の包括支援などに取り組む、また、スポーツ・芸術の振興や伝統的なあはき業の職業的自立支援に力を入れるなど、運動方針を熱く語りました。
続いて次年度の第68回全国盲人福祉大会開催地団体を代表して岐阜県視覚障害者福祉協会の清水和弘会長が、「長良川の清流の畔で皆様を歓迎します」と、全国の会員に向けて参加を呼び掛けました。最後は万歳三唱に変えて、大分県出身の滝廉太郎作曲の「荒城の月」を参加者全員で合唱して、三日間にわたる大会の幕を閉じました。