エスカレータ誘導に関する最終検討委開催

2014年4月2日

 視覚障害者のエスカレーター誘導に関する調査研究委員会の最終会議が、3月27日グランドヒル市ヶ谷で開かれ、各調査からのまとめに対する意見聴取を行った。

 中間まとめの資料によれば、視覚障害者アンケート調査結果では、「単独でよく利用する」と「単独で時々利用する」を合わせると60%以上となっており、視覚障害者の意見の中には、「階段は対向者との接触の危険があり、エレベーターはボタンを押すことが難しいことや自分のいる場所が分からなくなるなどの理由からエスカレーターが利用しやすく安全であるとの考えを持つ傾向にある、などの報告があった。

 当事者委員の金澤真理氏(日本網膜色素変性症協会)からは、「視覚障害者誘導用ブロックをエスカレーターの乗り口まで敷設してほしい」と要望が出された。長岡英司氏(筑波技術大学)は、「エスカレーターの位置を分かるように音声案内を充実してほしい」という意見を述べた。4年後のJIS規格の見直しに向けて、本調査研究のまとめがいかされることを期待する意見もあった。「まとめ」は、5月中に発表する予定。日盲連からは、大橋由昌情報部長が出席した。