弱視者・色弱者の交通バリアフリー化調査実施

2014年3月26日

 第3回色覚障害者の移動等円滑化に関する調査研究検討ワーキングが3月19日に中央合同庁舎3号館で開かれ、22、23の両日には、東京大学分子細胞生物学研究所と国交省のバリアフリー支援室と協力して、ロービジョンの人にも見やすく、景観にもマッチした点字誘導ブロックの開発検証が実施されるなど、平成25年度は、弱視者・色弱者の交通バリアフリー化の調査研究が進められた。

 前者の検討ワーキングでは、日盲連が被験者3人を集めて3月6日に実施した、小田急線新宿駅におけるLED及びLCD実証実験結果(速報)について、当日の様子をプロジェクターに映すなどして報告された。今後、弱視者に見やすいLED及びLCDによる、駅構内の案内表示など、設備面での改善が期待される。

 後者の検証では、色やデザインを変えた15種類のブロックを実際に大学キャンパスに設置し、日盲連が被験者19人にお願いして実際に歩いてもらい、見やすさを調べた。実証結果は、論文などで発表する。被験者募集の窓口などを担当した大橋由昌情報部長は、「日盲連では、これまで会員の個人データとして、点字使用か墨字使用かの何れかを記載していたが、眼疾などの情報も許諾を得たうえで、できる限り収集して行く必要があるのではないか」との感想を述べた。