あはき法19条訴訟東京地裁第12回口頭弁論

2019年2月1日

 平成医療学園グループの横浜医療学園専門学校が、国に対し、あはき法19条によるあん摩マッサージ指圧師養成施設設置の非認定処分を取り消すことを求める訴訟に関する第12回口頭弁論が1月30日、東京地裁103号法廷で行われました。

 法廷傍聴には、日盲連関東ブロック、日本あん摩マッサージ指圧師会、日本理療科教員連盟、全日本視覚障害者協議会等の当事者・支援者164名が98枚の傍聴券を求めて集まりました。

 口頭弁論終了後、東京都盲人福祉センターにおいて裁判報告会を開催しました。報告会には参加団体の関係者約100名が集うとともに、視覚障害関係及び三療関係などの報道機関も参加しました。

 報告会は、鈴木孝幸あん摩師等法19条関東協議会会長が挨拶を行った後、大胡田誠弁護士による口頭弁論解説が行われました。大胡田氏からは、今回の口頭弁論では、原告から統計学者を含む4名の証人尋問の申請と陳述書提出を求められたことが報告されました。

 続いて、筑波技術大学藤井亮輔教授による「あマ師課程新設非認定処分取消裁判に係る『藤井調査』への原告の反論に対する見解」と題して研修が行われました。この研修は、教授がまとめた「視覚障害あはき師の就業状況」、「晴眼あはき師と視覚障害あはき師の比率等に関する報告書」に対して原告がこの報告書の信頼性を疑うものであったことに対する反論として行われた。

 その後の意見交換では、「視覚障害者の方が職業選択の自由がない」との意見も出されました。

 次回口頭弁論の日程は決まっていませんが、裁判も大詰めになってきたとの見方もあり、より一層裁判所への働きかけを強めることを確認し閉会しました。