第18回神奈川県視覚障害者福祉大会

2017年6月27日

 NPO法人神奈川県視覚障害者福祉協会(鈴木孝幸理事長)主催、茅ヶ崎市視覚障害者福祉協会(藤野喜子会長)共催による第18回神奈川県視覚障害者福祉大会が、6月25日に神奈川県茅ヶ崎市コミュニティホールにおいて開催され、会員・関係者など約200名が参集しました。
 大会では、「日常生活用具は国の基準で!」「守れ視覚障害者の命、急げ可動柵の設置を!」「守ろう19条!雇用拡大と経済的支援を」「理解してもらおう!ロービジョンのこと」の4本のスローガンを掲げて実施しました。

 式典、全体会議に続き、生活、バリアフリー、職業・経済、ロービジョンの4つの分科会に別れ、99の提出議題について熱心な討議が行われました。
 また、記念講演として「神奈川県内の視覚障害者に対する日常生活用具給付に関する調査結果の概要」をテーマに、神奈川工科大学教授小川喜道氏を講師に研修を行いました。
 その後、各分科会の報告に続き宣言・決議を採択して閉幕しました。決議項目の概要は次のとおりです。
 1.同行援護事業におけるガイドヘルパーの増加と支給時間の増大を
 2.入院中、身辺の世話を看護補助者が確実に実施するよう教育と制度の充実を
 3.日常生活用具の給付において、当事者のニーズに合った品目の支給ができるように
 4.選挙公報、公共機関の広報等は、点字・音声・拡大文字など当事者の必要な媒体で作成し提供されるように
 5.駅ホームの可動柵設置、駅員の配置、声掛け運動の徹底など、安全な移動ができるように
 6.バスの車内外放送を適切な音量で、また、ICカード使用時の適切な対応を
 7.安全な外出のため、音響信号機、エスコートゾーン、点字ブロックの設置を
 8.テレビのニュースや緊急放送における字幕スーパーの音声化と外国語の日本語吹き替えを
 9.防災支援体制充実のため、担当者に対して視覚障害理解がなされるように要望
 10.あん摩師等法19条を死守すると共に、無資格医業類似行為者の取り締まり強化を
 11.自営のはり灸マッサージ業においても、職場介助者制度が使えるように
 12.公共機関が率先して視覚障害あはき師をヘルスキーパーとして雇用するように
 13.公共施設や交通機関の照明・表示・サインを見やすくするように。