全国の皆さんこんにちは。  いつもながらこの1か月で起こったこと、あるいは私が感じたことを皆さんにお伝えしたいと思います。  まず最初に8月の下旬から9月の冒頭にかけて国際的な会合が2つありました。  1つは、8月の27、28、29日に韓国のソウルで行われた、WBUAP、アジア盲人マッサージセミナーというものが開催されました。 これは、2年に1度アジア地区で開催されている盲人マッサージセミナーでありまして、アジア地区を中心にした視覚障害者の職業の中心ともいうべきマッサージがその国においてどういう形で発展しているか、あるいは視覚障害者の職場がどういう環境に置かれているかなどを意見交流をしたり、情報提供したり、あるいはマッサージの技術面での研究発表をするなどのセミナーが行われるわけです。  非常に重要な役割を果たしてきましたし、日本も積極的に参加し、今回は20名の参加者でこのセミナーに参加してきました。そこで得たものを今後日本の中でどう生かせるかが大事になってくるだろうと思います。  続いて、9月の1日から5日にかけてブラジルのサンパウロで第11回のWBU、世界盲人連合の総会が開催されました。  私は英語は全く出来ないのでありますけれども、通訳の方をお願いしながら、この総会あるいは分科会などのセッションに参加してきました。通訳にお願いしたわけではありますけれども、内容を全部把握出来ているわけではありませんが、そこで感じたことを2、3お伝えしますと、まず1つは世界の100か国以上の国から、合計1500人ほどの仲間がサンパウロに集うことになりました。  やはり国際的な会合では、全世界の我々の仲間が大いに横の連帯を強め、あるいはそれぞれの国で、それぞれの自立に向けた活動を肌で感じ取ることが出来る、という意味では言葉は通じなくても、非常に参加に価値を感じる場面でもあったかなと思っております。  2つ目には、選挙が行われたのですけど、役員選挙において、非常に活発と言いますか、激しい対立の中で選挙が行われました。4年間の指揮をとる会長選挙は、カナダの代表とインドの代表が戦ったのでありますが、世界の目は、カナダにこのWBUの本部があり、事務局長もカナダ人が担っている事から、会長もカナダでは良くないだろう、バランスが悪すぎた、というのでアジアからはじめてWBUの会長を選出するという選択を世界がしました。なかなか微妙な総数で、170対158票だったと思うのですけれど、日本は8票という票を持っているのでありますけれども、日本が指示したインドの会長が決まったわけですけれども、日本がその逆をいっていれば結果も変わったというほど、ある意味では、キャスティング・ボートを握っている場面だったのかなと思います。  そういう意味では、こういう世界の会合において日本の立ち位置とか、日本の我々の存在を感じるということもできたかなと思っております。この世界盲人連合での出来事を、今後様々な場面で、内容を引き続き皆さんにもお伝えしていきたいと思っております。