全国の皆さんこんにちは。  今日この声が届くときには、国会も終盤を迎えている時期でありますが、6月18日の日に聴覚障害者の人たちが、全国でずっと運動を展開した手話言語法の制定に向けた運動が形を整えたようであります。 彼らは手話言語法と言うものを強く望んではいましたけれども、その名称での法律はなかなか難しかったようで、結果的には手話に関する施策の推進に関する法律、手話施策促進法とでもいいましょうか。そういう法律が成立したそうであります。  これは、非常に障害者の仲間として朗報といっても良いと思います。私たちには直接関係はしませんけれども、盲ろう者には関係していきますし、我々にとっても情報コミュニケーション推進の観点からは、聴覚障害者の手話促進法が成立したことを踏まえて、視覚障がい者にとっての点字あるいは、録音媒体での情報保障を確立するための法律の制定に向けた運動を急ぐ必要があるというふうにも感じております。 その点で、この法律の制定をうけて、我々日視連としても日本点字法あるいは、日本点字推進法とでも言うべき法律の実現に向けて更に頑張ってみたいとおもっております。  ところで5月の25、26日の両日に千葉県で行われました全国大会にはたくさんの皆さんが集まっていただき、二日間でのべ1200人ほどの皆さんの参加で大会は大きな盛り上がりを見せることができました。これを準備いただいた今野会長をはじめ、千葉県視障協の皆さんやそれ以外のすべての関係者の皆さんにこの場を借りてあらためて御礼申し上げたいと思います、  今後日視連はこの大会を踏まえて、1年間運動していくことになりますが、何と申しましても6月の24日に開催される評議員会において新しい理事を選ぶことになります。その新しい理事を選出することによって日視連のむこう2年間の体制づくりが固まることになるわけであります。その点で、日視連にとっては、この時期は重要な時期でもあるというふうに思います。結果は直ぐに皆さんに伝えさせていただきますけれども、我々の運動がさらにみんなの力を得て、前進するような体制づくりを勧めたいと思っております。  さて、もう一つの重要な報告はマイナ保険証についての朗報であります。全国からマイナ保険証はタッチパネル方式で暗証番号を入力するとか、顔認証は視覚障害者には非常に上手くいかないという苦情がたくさん寄せられております。  そういう意味ではマイナ保険証が、視覚障害者の使い勝手が良いものに、そしてあはきを業【ぎょう】としている方々にとって保険取り扱いをする場合のカードリーダーが全盲のあはき師にも使えるような物にしてほしいという強い声が、あったわけでありますが、この声が厚生労働省を漸く動かしまして、近いうちには、このタッチパネル方式の入力からテンキー方式に切り替える、あるいはテンキー方式が必ずセットされた読み取り機が用意される方向になった。  また入力した場合には、その認証が十分にできたかどうか音で確認出来るというシステムが用意されるようになったという報告がありました。我々の運動がまた一つ実現したということで、皆さんと共に喜びたいと思います。