全国の皆さんこんにちは。  令和7年度、新しい年度がスタートしました。新しい年度がスタートしたことによって何が変わるのかということがいつも気になるわけでありますが、現時点では制度面でも大きな変化を皆さんに報告できる、そういう状況にはないという風に認識しております。  ただ4月13日に大阪・関西万博がスタートしたことは大きな動きと言えるかもしれません。私はある団体のお付き合いで開幕早々の4月13日に万博に行ってきました。  2つ印象を述べることができます。1つは、会場が我々にとってあまり動きやすいところではないなと、ほとんどのところに点字ブロックは敷かれていました。しかし、その点字ブロックを使って自分で自由に会場内を動けるという印象ではありませんでした。頭に地図を入れて、その点字ブロック、誘導ブロックに沿って一つの目的地、あるいは目指すパビリオンに行けるかと言うと、そういう印象にはなれませんでした。結局のところ、友人の手引きで全て行動するしかなかったというのが、私のまず印象であります。  また、私の行ったパビリオンだけかもしれませんが、視覚障害者に対する配慮というものは、あまりどころか全く感じませんでした。全てのパビリオンがそうだとは言えませんし、私は経験不足と言える状況かもしれませんが、本当に未来を設計する、あるいは命輝く、あるいはすべての人に優しい社会を目指すという万博会場と言えるのかなと、あるいはナビタグという二次元コードによって端末、スマホで誘導してくれるシステムがあるそうですけど、私はそれをまだ使ったことがないし、使えるようなまだスマホの操作もできていないので、不十分な状態のままだということが反省としてあるのかもしれません。  そういう意味ではいろんなことが試されていることは間違いありませんので、我々のために用意されたそういうユニバーサルなデザイン、あるいはバリアフリーと言えるものがどれだけ私たちを楽しませてくれるのか、ぜひ皆さんも万博に行って感じていただきたいと思います。  またこの巻頭言が皆さんに届く頃には終わってるかもしれませんが、4月の19日から24日まではビジョンコンソーシアムというところで点字をアピールし、点字の仕組みや点字によって視覚障害者が大きな知識を得ていることを社会にしってもらう場として設置しておりますのでこのことも皆さんには是非知っていただきたいと思います。  最後に一言お願いしたいのは、ミャンマーで大地震があって盲学校もマッサージセンターも壊れたそうです。ぜひ私たちの仲間が苦しんでいることを知っていただき、義援金にもご協力いただくことをお願いしたいと思います。