全国の皆さん、新年をどのように迎えられたでしょうか。私の声が皆さんに届く時は2025年が幕開けているわけでありますけれども、2024年は私にとってはとんでもないスタートとなりました。  何度もここで申し上げておりますけれども、私は石川県の輪島市の生まれです。その輪島市は元旦早々に能登地震に襲われて、9月には豪雨に襲われて、私の生まれた故郷は徹底的に破壊されてしまいました。  しかし、私はふるさとを今でも捨てるということはしたくありません。そういうスタートでありましたけれども、この2025年、令和7年は穏やかな1年であってほしいと思いますし、また全ての私たちの仲間が安全で安心できる、そういう1年になればというふうに当然のことながら願っている次第であります。  この1年間を皆さんと共に充実したものにするためにも日視連としての活動を色々と工夫してみたいと思っております。  さて、新年を迎えるということになれば当然その1年をどう過ごすのかということで、私もいくつか考えることが必要になってくるわけであります。  1つには、2025年の特徴は何なんだろうということであります。まず我々にとっては、点字がルイ・ブライユによって考案されてから200年という節目を迎えることは非常に重要だろうと思っております。  私自身は、点字というものに対してそれほどの知識を持ち合わせてるわけではありませんが、点字というものに出会っていなければ私の人生は非常につまらないものになっただろうとは思っております。  当然仕事もそうですし、自分の人生の中で点字というものを学んだことによって豊かになり、そして職業的な自分の何と言いますか、期待と言いますか、あるいは職業を通じた自分の人生というものも作ってくれたというふうに思っているわけであります。そういうことを考えますと、この1年間は点字ということを考え続ける1年にしたいと思っております。  それと同時に、私自身はこの日視連の会長をお引き受けしてから、それなりの自分としての目標を持ちながら活動してきているわけでありますが、口にしながらまだ実現できてないことがたくさんあるわけであります。  次々と欲張ったことを口にすることもある意味では必要かもしれませんが、これまで自分が掲げてきた目標がどこまで到達できているかということを点検をし、そこから一つの区切りをつける1年にもしたいと思っております。  あはき、理療科ということについて私は、この2025年に一つの光明を見いだせるような、そういう1年を作ってみたい、あるいはそういう提案をできる1年にしたいと思っております。  また、社会がデジタル化によってどんどん私たちから便利というものを与えるのではなくて、より不安で不便なものにしていくのではないかという怖さもあります。それだけに、デジタル化に対しても十分な対応を国に求めていく1年にしたいと思っております。