全国の会員の皆様、こんにちは。  6月の2日、3日に熊本市で開催された全国視覚障害者福祉大会も無事終えることができました。熊本県視協をはじめ関係者、九盲連の方々に心から感謝申し上げます。コロナ後のリアルで全国から集まっていただく大会のいわばスタートになったかなと思います。  今後、元の1000人を超える会員の交流の場を設定できるかどうかは来年以降さらに、追及していきたいと思っております。ともあれ、我々日視連の1年間の要求活動はここからスタートするわけで重点項目を意識しながら1年間みなさんの願いが一つでも実現するように運動を充実させていきたいと思っております。引き続き会員及び地域団体のご協力をお願いしたいと思います。  さて、何度も取り上げていることでありますが、能登半島地震の災害支援が少し、遅れ気味であります。我々が大会をやった6月3日に、震度5強という大きな余震があって、さらに被害が拡大しているようであります。私自身も7月に能登半島輪島に戻り、被害状況を少し見て来ようと思っております。  皆さんのご協力を得て、日盲委において義援金を集めてきたわけでありますが、1200万円を超える義援金が集まっているようであります。少し地元被災者への義援金の配布が遅れておりましたが、7月から具体的な義援金の給付が始まる段取りになってきていました。  1人1人の視覚障害者の被災状況に応じた支援あるいは、現在抱えている課題などを把握できるような個別訪問もできるだけ実現したいなと思っているしだいであります。  なんとしても我々の仲間が被災地において、しんどい思いをしている状態を1日も早く解消できるように支援を続けていきたいと思います。  最後にみなさんに私が今年1年間考えていることの1つに点字に関する取り組みがあります。  来年は点字制定200周年という大きな節目を迎えるわけでありますが、わが国においては、点字を使う視覚障害者が減ってきたとはいえ、点字のもつ情報保障としての重要性になんらの変りもありません。  そのためには、点字が行政においても、社会にとっても文字として視覚障害者の重要な表現を行うための文字として、認知してもらうためのいわば点字法あるいは点字促進法といった法律の実現を何とかこの1・2年間で成し遂げたいなという思いがあります。  そのことが次の未来に結びつくようなそういう点字の位置づけが、 必要ではないかなと思っているわけであります。  全日本ろうあ連盟は手話言語法の実現に勢力的に動いていて実現に近づいているようであります。  我々としても、そのろうあ連盟の動きに遅れること無く、あるいはろうあ連盟の法律制定にいわば歩調を合わせる形で点字法の実現を目指したいと思っております。 よろしくお願いいたします。