日視連点字図書館ニュース 第199号 2024年7月発行 日本視覚障害者団体連合点字図書館(略称:日視連点図) 〒169‐8664 東京都新宿区西早稲田2‐18‐2 TEL: 03‐3200‐6160(直通)  FAX: 03‐3200‐7755 E-mail: toshokan@jfb.jp URL: http://nichimou.org/ 開館時間: 午前9時~午後5時 休館日: 日曜、祝日、第2・4土曜、年末年始 《点字図書館からのお知らせ》 ★館長コラム★ 情報ステーション長・点字図書館館長  渡辺 昭一 去年の夏は、異常な高温が続き、東京都心で30度以上の真夏日は90日を数えました。今年の夏も、地球温暖化の傾向に鑑みると覚悟しておく必要があるのかもしれませんね。 今回は、今年のNHK大河ドラマの主人公・紫式部の57番の歌を紹介します。「めぐり逢ひて見しやそれともわかぬ間に雲隠れにし夜半の月かな」。意味は、やっとめぐり逢えましたのに、その人ともわからぬうちに、雲隠れした夜中の月のような方。幼馴染の人とのつかの間の再会を惜しんで嘆いて詠んだ歌。970年頃~1019年頃。58番の大弐三位の母。一条天皇の中宮・彰子に仕え『源氏物語』を執筆。 京都の夏の風物詩と言えば、保津川下りが有名です。その迫力ある様子を、夏目漱石の文章で味わっていただきたいと考えました。漱石は、4度京都を訪ねています。明治40(1907)年に発表した『虞美人草』は京都が舞台の作品です。その中で保津川下りを、次のように描写しています。 船頭は至極冷淡である。松を抱く巌の、落ちんとして、落ちざるを、苦にせぬように、櫂を動かし来り、棹を操り去る。通る瀬はさまざまに廻る。廻るごとに新たなる山は当面に躍り出す。石山、松山、雑木山と数うる遑を行客に許さざる疾き流れは、船を駆ってまた奔湍に躍り込む。 大きな丸い岩である。苔を畳む煩わしさを避けて、紫の裸身に、撃ちつけて散る水沫を、春寒く腰から浴びて、緑り崩るる真中に、舟こそ来れと待つ。舟は矢も楯も物かは。一図にこの大岩を目懸けて突きかかる。渦捲いて去る水の、岩に裂かれたる向うは見えず。削られて坂と落つる川底の深さは幾段か、乗る人のこなたよりは不可思議の波の行末である。岩に突き当って砕けるか、捲き込まれて、見えぬ彼方にどっと落ちて行くか、――舟はただまともに進む。 「当るぜ」と宗近君が腰を浮かした時、紫の大岩は、はやくも船頭の黒い頭を圧して突っ立った。船頭は「うん」と舳に気合を入れた。舟は砕けるほどの勢いに、波を呑む岩の太腹に潜り込む。横たえた竿は取り直されて、肩より高く両の手が揚がると共に舟はぐうと廻った。この獣奴と突き離す竿の先から、岩の裾を尺も余さず斜めに滑って、舟は向うへ落ち出した。 夏は「みたらし団子」がお勧め。土用の丑の日に世界遺産の下賀茂神社の御手洗祭で、御手洗池に足を付けて穢れを払ってからいただきます。甘辛のたれをこぼさずに食べることは難しいものです。 ★「日視連声のひろば」 提供方法の変更について★ 「日視連声のひろば」は、2024年3月・4月号をもって、テープ・デイジー版の提供を終了し、「日視連アワー」デイジー版の1つのコーナーとして情報発信を続けていくことになりました。テープ版の読者の皆様には、長年のご利用ありがとうございました。 それに伴って、「日視連声のひろば」デイジー版をご利用の皆様には、2024年5月号より「日視連アワー」デイジー版をお送りしております。ご不要の方は、お手数をおかけしますが点字図書館までご連絡を宜しくお願いいたします。 ★書庫整理日のお知らせ★ 毎月第2木曜日を書庫整理日とし、貸し出しをお休みとさせていただきます。貸し出し作業をスムーズに行うために、皆様のご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。当面の書庫整理日を、下記にお知らせいたします。 2024年7月11日(木)、8月8日(木)、9月12日(木) 10月10日(木)、11月14日(木)、12月12日(木) 《日視連トピック》 ♪全国視覚障害女性研修大会・全国視覚障害青年研修大会のお知らせ♪ 各協議会主催の全国大会が開催されます。皆様お誘いあわせの上、奮ってご参加ください。 第70回記念全国視覚障害女性研修大会(中国・四国ブロック 香川大会) 日時:令和6年9月4日(水)~5日(木) 会場:香川県県民ホール「レクザムホール」 ほか 第70回全国視覚障害青年研修大会(大阪市大会) 日時:令和6年9月15日(日)~16日(月・祝) 会場:大阪コロナホテル(一部YouTube配信あり) 【お問い合わせ】 日本視覚障害者団体連合組織部  TEL:03‐3200‐0011(内線6) ♪第46回全国視覚障害者将棋大会in天童のお知らせ♪ 全国の将棋愛好家が一堂に会し、対局を通じて、交流と親睦を深める大会です。日本将棋連盟の棋士を審判長、女流棋士を副審判長に迎え、熱戦を繰り広げます。また、対局と合わせてどなたでもご参加いただけるイベントも実施する予定です。ぜひ皆様奮ってご参加ください。申込み締め切りは8月16日(金)です。なお、宿泊を希望される方は、8月2日(金)までにお願いいたします。 日程::令和6年9月21日(土)、22日(日) 会場:ほほえみの宿 滝の湯(山形県天童市) 最寄駅:JR天童駅より徒歩約15分、車で約5分 参加費:2,000円 【お問い合わせ】 日本視覚障害者団体連合情報部  TEL:03‐3200‐6169(直通) ♪第50回記念全国視覚障害者文芸大会作品募集のお知らせ♪ 募集ジャンルは、短歌、俳句、川柳、随想・随筆の4部門。今年度の川柳の課題は、「軽い」「声」「もったいない」です。応募料は短歌、俳句、川柳は各1,000円、随想・随筆は1,500円。締切は7月31日(当日消印有効)です。たくさんのご応募をお待ちしております! 【お問い合わせ】 日本視覚障害者団体連合点字図書館  TEL:03‐3200‐6160(直通) ♪総合相談室のご案内♪ 総合相談室では、下記の無料相談を行っております(予約制)。 ①法律相談:7月12日(金)、8月9日(金)、9月13日(金) ②ICT相談:毎週水曜 ③同行援護相談:毎週木曜 ④総合相談(眼科・生活):年2回(10月・2月) ⑤聞こえにくさ相談:年1回(秋に開催予定) ⑥視覚障害女性相談:年4回(3月、6月、9月、12月) 都合により、日程が変更になる場合があります。ご了承ください。 その他、生活、障害年金、障害者福祉、就労問題など、幅広く相談をお受けしています。必要に応じて専門家と連携して相談に対応します。 【お問い合わせ】 日本視覚障害者団体連合総合相談室  TEL:03‐3200‐0011(内線5) ♪新商品のご紹介♪ リュックサック YUTAKURA BP 価格:22,000円(税込) 大きさ:縦35cm、横28cm、マチ12cm 重さ:1,090g カラー:ブラック、ブラウン 視覚障がい者の豊かな暮らしを実現する研究会(ゆたくら)と革製品の会社ハレルヤが、視覚障害者の意見を聞き、共同開発した商品です。ポケットは、肩掛けベルトの裏やリュックの底面など、全部で19個あり、多くの荷物を取り出しやすいように入れることができます。上質な防水レザー製で、日常使いにも仕事にも使えるデザインです。 リュックのほかに、少ない荷物を持ち運ぶのに適したショルダーバッグ8,000円(税込)と、点字で刻印を入れられるキーホルダー2,000円(税込)もございます。いずれも受注発注です。キーホルダーは、メーカーで点字刻印を入れるため、リュック、ショルダーバッグよりも納品に時間がかかります。 【お問い合わせ】 日本視覚障害者団体連合用具購買所  TEL:03‐3200‐6422(直通) その他、最新の情報は、日視連ホームページにてご確認ください。 《職員オススメ図書のご紹介》 サピエ図書館の所蔵資料の中から、職員おすすめの3冊をご紹介します。 【自然科学】 『医師のためのパフォーマンス学入門 ~患者の信頼を得るコミュニケーションの極意~』 佐藤 綾子 著 日経メディカル 編 点字・データ4巻、デイジー6:10 患者満足度の向上、患者・医師間の信頼関係の確立といった効果のあるメディカルパフォーマンス。その概要を解説するとともに、ケーススタディーをQ&A形式で紹介する。 【技術】 『肌がキレイな人の72のレシピ ~真似するだけの簡単美肌レッスン~』 加藤 理恵 著 点字・データ3巻、デイジー3:41 スキンケアからライフスタイル、心のケアまで。美肌の持ち主が実際にしているケア方法や、化粧品選びについて知っておきたい選りすぐりの情報を、72のレシピとしてまとめる。 【文学】 『武器よさらば』 ヘミングウェイ 著 高見 浩 訳 点字7巻、デイジー12:29 第一次大戦中のイタリア。アメリカ人青年はイギリス人看護師と恋に落ちるが、戦況は悪化の一途を辿る。現実に翻弄される男女の運命を描く。新訳。 《新刊図書案内》 ★★★点字図書★★★ 分類、書名、著訳者、巻数、内容紹介の順に記載。巻数の後に(データ)とあるものはデータ貸出あり。 【哲学】 『嫌いな人がいる人へ ~自分を知って生きやすくなるメントレ~』 古山 有則 著 2巻(データ) 自分のことが嫌いだから、他人からの承認をもらうことで、自分の存在価値を確かめてしまう。メンタルトレーナーが、他人軸から自分軸を取り戻し、「生きやすくなる」メントレメソッドを紹介する。 『「小さな気分転換」で人生を大きく変える方法』 鶴岡 秀子 著 2巻(データ) 「毎日の繰り返し」から脱出すれば、新しい出会いが待っている!今日からできる29の飛びきりの気分転換法を紹介。「人生を変える」ことにつながるキッカケやヒントが満載。書き込みページあり。 【社会科学】 『コロナ禍での視覚障害者』 桜雲会 編 1巻 視覚に障害のある方で立場の違う3人の新型コロナウイルス感染症に関する体験談をまとめたもの。新たな感染症の備えとしても、困難から立ち上がり、何かを始めていこうというメッセージにもなっている。 【自然科学】 『愛は「医療」の原動力 ~ひとすじの愛が救います~』 中原 儀子 著 藤波 襄二 監修 3巻(データ) 辛い、悲しいと言っている人の心に焦点を合わせ、「大丈夫です」と言います。一条の光が入ってくれたら、免疫力は上がります。愛を注がなければ人は救われないのです―。愛による魂の救済を訴える。 『育毛のプロが教える髪が増える髪が太くなるすごい方法』 辻 敦哉 著 北垣 毅 監修 3巻(データ) 男性も女性も、どんなタイプの薄毛にも効果を発揮する、天然成分の「粉シャンプー」の作り方を紹介。正しいヘアケア法、育毛マッサージ&食事法なども伝える。動画が見られるQRコード付き。 『首の病気は手術で治す』 木原 俊壱 著 3巻(データ) 3cmの切開でOK。翌日から歩ける!15年で5000以上の首の手術を手がけた名医が教える、首の病気の最新治療法。首の手術の特徴や留意点をまとめ、その上で今までの常識をくつがえす画期的な手術法を紹介する。 『即実践!受療率1ケタ時代を生き残る鍼灸院経営術 ~開業鍼灸院の年商1000万円が当たり前になれば鍼灸業界は変わるかもしれない~』 富田 秀徳 著 3巻(データ) 受療率低迷というピンチをチャンスに変える、鍼灸師による、鍼灸師のためのビジネス書。失敗しない開業計画、新米鍼灸師の戦い方、繁盛鍼灸院になるための方法、患者の心をつかむクチ鍼術、人財戦略などについて解説する。 『フレイルとロコモの基本戦略』 葛谷 雅文、田中 栄、楽木 宏実 編 4巻(データ) 高齢者が要介護状態に至る重要なファクターであるフレイル、ロコモ、サルコペニア。医療・介護従事者がそれらを正しく知ることができるよう、概念・定義、基本的な予防と介入、さまざまな視点からの解説を収録する。 【技術】 『電子レンジでミートクッキング』 すこやか食生活協会 制作 1巻 お肉の豆知識について3編、牛肉・豚肉を使った料理14品のレシピを紹介。カード1枚ごとに料理1品の材料と作り方を説明。点字・大活字併記。音声コード付き。 【産業】 『人生が変わるお金の大事な話 ~「稼ぐ×貯まる×増える」のヒミツ~』 泉 正人 著 3巻(データ) テクニックよりも、お金を作り出す考え方や発想を身につけることのほうが大事。年収150万円の生活をしていた著者が15億円の不動産を所有するまでのエピソードとともに、お金を稼ぐ・貯める・増やすコツを伝授する。 【点字絵本】 『イモリくんヤモリくん』 松岡 たつひで さく・え 1巻 ある日、池で泳いでいたイモリくんは、男の子に捕まって、その子の家の水槽に入れられてしまった。「池に帰りたい」というイモリくんを、ヤモリくんが助けてくれて…。やさしさと科学の心を育むおはなし。 『はるじいさんとしか』 谷 真介 作 間瀬 なおかた 絵 1巻 雪が降ると、いなかのおばあちゃんから聞いた、狩人のはるじいさんと鹿の話を思い出す…。親子の鹿と狩人のはるじいさんが織りなす心暖まる物語。 ★★★録音図書★★★ 分類、書名、著訳者、巻数または時間数、内容紹介の順に記載。 TD→テープ・デイジーともにあり、無印→デイジーのみ 【哲学】 『セネカ ~Century books. 人と思想186~』 角田 幸彦 著 13:25 ローマ帝政の暴虐と化した時代を生きた、哲学者・悲劇作家・宮廷政治家のセネカ。キケローと並んで、ヨーロッパ精神史の恩人である彼の人間性に迫る。 【歴史】 『古代中国の日常生活 ~24の仕事と生活でたどる1日~』 荘 奕傑 著 小林 朋則 訳 10:05 古代中国・漢の時代。ある一日を医者・墓泥棒・産婆など24人の市民の目線でたどると、日常の生活が見えてくる。研究成果を元に、人々の暮らしを描く。 TD『志村正順のラジオ・デイズ ~<スポーツの語り部>が伝えた昭和~』 尾嶋 義之 著 7:36 5巻 神風とのコンビで人気を得た相撲中継、小西得郎とのコンビで一世を風靡した野球中継、昭和18年の出陣学徒壮行会。「声の軽機関銃」といわれた稀代の名アナウンサー志村正順の足跡から戦中・戦後を辿る。 【社会科学】 『終活! ~送る人送られる人もホッと満足できる本~』 後閑 愛実 著 5:14 幸せな最期を迎えるために本人と家族がすべきことなど、「最高の終活」をするための方法を看護師が解説。終活に失敗した人たちからの学びも収録する。 『東京消防庁からのお知らせ 令和5年度版 ~安全・安心な生活に役立つ防火防災情報~』 東京消防庁防災部防災安全課 編 1:24 東京都民が安心で安全な暮らしを送れるよう、防火防災に関する様々な情報を音声で収録。「知ろう!防災 行こう!訓練」「火災から尊い生命を守ろう」「地震から命を守る家具転対策」ほか。 『「迷惑施設」としての学校 ~近隣トラブル解決の処方箋~』 小野田 正利 著 6:44 学校や園が地域社会と共存できる道はどこにあるのか。何をしたら良好な関係性を築けるのか。人間科学としての教育学を追究する著者が、学校と近隣住民とのトラブルの解決方策を提言する。『内外教育』連載に加筆修正し書籍化。 【自然科学】 『耳鳴り自分で治す最強事典 ~14人の名医・専門家が極意を伝授!~』 マキノ出版 発行 4:40 難聴、めまい、不眠も改善!適切な対応をしっかりと行えば、耳鳴りを小さくできる!耳鳴りのメカニズムや症状、治療法などに加え、耳鼻咽喉科の専門医や専門家による日常のセルフケアを分かりやすく解説する。 『未来の科学者たちへ』 大隅 良典、永田 和宏 著 7:49 2人の研究者が、「役に立つかどうか」の指標が入り込む風潮に警鐘を鳴らし、新たな価値観を提示。この世の理を見出す科学研究の魅力と楽しさを伝える。 『みんなある!相談しづらい受診しづらい体のお悩み!』 奈良 信雄 監修 田中 圭一 イラスト 満身創痍研究会 編 4:45 水虫、オナラ、腋臭、巻き爪、肥満、口唇ヘルペス、淋病、いびき、顎関節症…微妙に相談しづらい、受診しづらい代表的な不調42を取り上げ、病気を分析。病院に行くべきタイミングを示す。 『もの忘れ外来』 北 徹 編 5:27 もの忘れは誰にもあるがボケ(痴呆症)の始まりなら重大だ。京大附属病院の「もの忘れ外来」に勤務する医師たちが痴呆症の診断と治療について解説。 『リモート疲れとストレスを癒す「休む技術」 ~オンラインワークの心と身体をケアする56のコツ~』 西多 昌規 著 8:09 なんとなく不調、集中できない、動かないのにヘトヘト…。Zoom会議やリモートワークなど、変化した仕事スタイルが原因の「今までとは違う疲れ」をどう癒やすか。オンラインワークによる心と身体をケアするコツを紹介する。 【技術】 『ごみは燃やせ ~リサイクル神話の呪縛を解く、ごみ焼却の経済学~』 立石 勝規 著 6:06 毎日家庭や企業から出される大量のゴミ。「焼却は悪」の神話が生んだリサイクル至上主義に疑問を投げ掛け、「環境に優しい」と「資源の有効再利用」を両立させる正しいリサイクルのあり方を説く。 【産業】 『眠れぬ夜のラジオ深夜便』 宇田川 清江 著 4:46 毎晩、二百万人もが聴いているという人気番組、その舞台裏をアンカーが明かします。意外な始まりの経緯、手探りで作ったスタート当初の思い出、毎回超満員となる「集い」のウラ話、番組のファンはもちろんのこと、聴いたことのない人も思わず引き込まれる「マイクの向こう側」。 【芸術】 『語り芸パースペクティブ ~かたる、はなす、よむ、うなる~』 玉川 奈々福 編著 22:15 視覚優位の現代で「語り芸」が受け継がれ、生き残っているのはなぜか。講談師・神田愛山、能楽師・安田登など語り芸の第一人者を招いて2017~2018年に開催された実演と講演をまとめ、「語り」が担ってきたものに迫る。 【言語】 『ことばと算数 ~その間違いにはワケがある~』 広瀬 友紀 著 4:12 算数の問題を解いていて、混乱するのは子どもだけとは限らない。言語学者が、小学生の算数の宿題やテストの間違いから、ことばと算数の関係にせまる。 【日本文学】 『ウブヒメ ~青春アドベンチャー~』 今城 文恵 原作・脚本 関向 弥生 音楽 田村 芽実、成河 ほか出演 2:31 時は元禄。念じれば手から火を放つことができる“産火(ウブヒ)”の力をもつ少女・武女は、江戸市中に暮らしている。当時、生類憐みの令によって「犬公方」と呼ばれた将軍・綱吉や柳沢保明は人々の反感を買っていた。何を信じ何を守るべきか葛藤しながら歩む少女の数奇な運命を描く時代伝奇ロマン。 『散骨代とお駄賃を残しておきます ~たった一人の老後を強く明るく生きるコツ~』 岡田 信子 著 5:20 たった一人で老後を生きていかねばならない中高年の誰もが抱えている不安―痴呆、病、孤独、衣食住の問題。それらの問題に対し、自らの経験と緻密な取材にもとづき、老いを生きる人々の覚悟と対処法を描く。 『そっと耳を澄ませば』 三宮 麻由子 著 6:00 子どもの目線と大人の目線があるように、私は音の目線で世界を楽しもう。風の息吹き、水の鼓動、生命の躍動、人の温かさ…。光を失った著者が耳を澄ませ、体で感じた壮大な世界を描くヒーリング・エッセイ。 『谷崎潤一郎 ~Century books. 人と思想198~』 板東 洋介 著 10:52 女性の美しさを描き続け、“無思想”の作家と評された谷崎潤一郎。彼が持っていた「思想」や「哲学」の内実を、日本思想史の流れの中から捉える。