全国の皆さんこんにちは。 今年の夏は、35度を超える真夏日があるいは猛暑日が連日続いた中で、大変皆さんも健康を害するなど、大きな困難を抱えた状況ではなかったかと想像します。その中にあっても、さすが9月も半ばを迎えますと、秋の空気が秋の風が吹いてくることを実感している今日私のこの頃であります。 さて、私たちの活動の中で、国際的なつながり、国際交流というものに目を向けることの重要性をこれまでにもお伝えしたことがあるかと思いますが。9月6日からベトナムのハノイにおいて、アジア盲人マッサージセミナーというものが開催され、私もその委員会の副委員長として出席、参加してまいりました。このセミナーに参加しながら感じたことは、アジアの視覚障害者の仲間が、マッサージという職業を通じて大いに社会に貢献し、自らの自己実現を図るとともに、さらなるマッサージの発展を目指し、その国の歴史、その国の特徴というものを出しながら独自の発展を続け、あるいはさらなる高い峰を目指して頑張ってることが伝わってきました。 日本からもたくさんのレポートも行い、実技指導も行ってきました。そういう意味では、日本の仲間は大いに役割を果たしてきたわけでありますけれども、それだけではなくて、今後、日本における視覚障害マッサージ師の活躍の場をさらに広げることを、このアジアの仲間から学び取ることも必要だなと感じております。従って、このマッサージセミナーの成果を、どこかで国内で活かす、国内で取り入れていく、そういう場を作ることも考えてみたいと思いました。 ところで、私は日視連の活動の中で、弱視問題というものに力を入れたいと思って会長になって以来、かたち作ってきました。まずは「盲人」という名前をあえてやめて、「視覚障害者」というものを団体あるいは活動の呼称名とすることにしました。そしてさらには、弱視部会というものを設置し、弱視者が抱える独自の問題を、すなわち全盲である私たちとは、また異なる苦しみや困難を抱えてる仲間を、大きな枠組みとして、あるいは一つの大きなカテゴリーとして、組織的な活動に活かしていくということをやり始めたわけであります。 先日9月10日の中国ブロックの研修大会に参加した際、中国ブロックにおいてはブロックとしての弱視問題を、今後活動としての一つの柱としていくことが決議されたようであります。そうした弱視問題についての広がりが、今後大いに全国的に広がっていくことも期待したいと思うのです。現に視覚障害者の仲間の8割以上は弱視者、あるいは強度の近視の皆さんであります。それだけに、全盲が抱える困難さと弱視の仲間が抱える問題の特徴というものを十分にそれぞれが理解し、一つの組織として、一つの視覚障害者の団体活動として広げることが今後の組織強化にも、社会に対する大きなアピールにもなっていくのではないかと実感し、今後の活動目標にしていきたいと思っております。ぜひ皆さんのご参加をお待ちしております。