全国の皆さんこんにちは。  5月8日から新型コロナウイルスが感染症の5類に変更になったようですけれども、ただちにそれによって社会が落ち着くとも思えません。しかし、5類になったことによって社会の動きそのものが、コロナ後、あるいは、ウィズコロナという形でさらに大きな変化を見せていくことになるのではないかな、というふうに見ています。  私たちの活動ももうコロナに大きな影響を受けることなく、できるだけリアルで会議を開催し、交流できるようにしていきたい。今年の5月の21、22日に奈良県で行われる全国大会には、シンポジウムで300人ほどの方にお集まりいただき、大会そのものは残念ながら今年は全国から集まってもらうことにはなりませんでしたが、来年の熊本大会では全国の皆さんと直接お会いし、交流もできればな、という風に期待しております。  ところでそういう社会がコロナによって変革しようとする時に、私たちの要求活動がなかなか壁に乗り上げるというか、壁を乗り越えられないというか、そういう状況の中でどうすれば、一つ一つの社会の変化をもたらすことができるのかということを日々考えているわけであります。  私たちの声が徐々に社会を動かし、あるいは国を動かし、新しい法律もできていることも確かであります。  他方で10年この方、変化がない分野もたくさんあるわけです。  この前、私は古い小説を読んでいる中で、小松左京の小説に出会いました。その題がですね『ゴルディアスの結び目』という小説なんですね。  この「ゴルディアスの結び目」って何のことか、ということで調べてみて、わかったんですけれども、これはギリシャの神話から来てるようですけれども、誰もが思いつかなかった方法で、問題解決を図る、ということを一つのテーマとしてる言葉だそうです。  世の中は、例えばリノベーションであるとかそういう言葉が定着する中で、これまでの発想をどう転換し、新しい発想をどう持ち込むのか。あるいはデジタル化の中で、新しい社会づくりというものを、これまでの発想と違う考え方で進める時に、視覚障害者の立場というものはそこにどう組み込んでいただけるのか。あるいは合理的配慮という言葉が社会づくりの本当に根幹になっていくような仕掛けというものも問われているのかな、ということを感じて、その小説を読みました。  ともあれ、私たちの新しい発想のもとでの社会に参加し、社会を変えていく、という提案ないし、意気込みが、今後、問われていることを私としては、皆さんにぜひ、分かっていただければと思っております。  私自身もそういう立場で、もう少し日視連での活動にもう少し注力してみたいと思っております。  私自身は、最近あまり娯楽に時間を費やすことができないでおります。これはコロナ、新型コロナの影響もあるわけですけれども、私が歳を取ったせいなのかもしれません。  最近は釣りをするために海にも行っていませんし、山にも登っていませんし、あるいはマラソンにも出ておりません。  そういう中で、どうすれば自分自身のリフレッシュも図れるのか。  70を超えたからと言って、老いていくのではなく、できるだけ、自分自身の体力と、それからモチベーションを維持していけるような、その人生のためにもこういう娯楽も、少しまた頑張っていきたいと思っております。