第2回点字考案200年記念事業「記念講演会&シンポジウム」 日時:2022年12月10日(土)10:00〜15:00 YouTube配信及び日視センター会場によるハイブリッド方式 会場:日本視覚障害者センター 研修室 主催:点字考案200年記念事業推進委員会 後援:全国盲学校長会    特定非営利活動法人 全国視覚障害者情報提供施設協会    特定非営利活動法人 日本点字技能師協会    毎日新聞社点字毎日 【主催者挨拶】 竹下 義樹  点字考案200年記念事業推進委員会委員長  日本視覚障害者団体連合会長 点字文化の継承と新たな展開を目指して  ルイ・ブライユが点字を考案してから200年が経過しようとしています。国ごとに点字を基礎とした文化・教育・就労等が独自の発展を遂げてきました。わが国においても、明治時代に点字が紹介され、約150年の点字文化が形成されてきました。普通教育はもとより鍼灸マッサージの職業教育が点字を基礎として発展してきたことは、世界に誇るべき成果です。また、点字雑誌は独自の編集をしながら、100年を超えて継続しています。職業においても、鍼灸マッサージを含め、点字が果たした役割は大きいと言えます。  今回はアメリカの実情を学び、今後の点字を中心とした情報保障の展開を学ぶとともに、わが国の点字雑誌の歴史と特徴を再認識し、デジタル化を踏まえた今後の独自の発展を模索したいと思います。前回のシンポジウムでは、韓国の点字法の制定とその内容を学習し、韓国における点字の発展を学びました。2025年の点字200周年に向けて、こうした積み重ねによって、点字の新たな高揚をイメージできるようになればと思っています。  本シンポジウムの準備にご協力いただいた皆様に感謝申し上げます。 【開催趣旨】  今年は、1922年に発刊され、継続して発行されている週刊点字新聞「点字毎日」の創刊100年となる。そこで、世界における点字雑誌や出版物の動向に目を向けながら、日本が創り出した点字メディアの今後の発展の可能性について論議を深める機会とする。そして、2025年に考案から200年を迎える点字の今日的意義を明らかにすることを目的とする。 【プログラム】 10:00 開会・主催者挨拶   竹下義樹(点字考案200年記念事業推進委員会委員長) 10:10〜12:00 記念講演 <進行 指田忠司(日本盲人福祉委員会常務理事)>   「米国における点字制作の新たな潮流 ― デジタル時代の点字 ―」   フレドリック・K・シュローダー博士 (前WBU会長) 12:00〜13:00 休憩 13:00〜14:50 シンポジウム <進行 渡辺昭一(日本点字委員会会長)>   「日本が創り出した点字メディア ― さらなる発展をめざして ―」   シンポジスト    濱井良文氏(「点字毎日」編集長)    福山博氏(「点字ジャーナル」編集長)    武井俊彦氏(月刊「視覚障害」編集長)    奥野真里氏(児童向け点字雑誌「アミ・ドゥ・ブライユ」編集責任者) 14:50 閉会の挨拶 【講演者プロフィール】 ●フレドリック・K・シュローダー博士 1957年 リマ(ペルー)生まれ。7歳の時に視覚障害となり、16歳で全盲となる 1974年〜1978年 カリフォルニア州立大学で心理学・教育学を学ぶ 1994年 ニューメキシコ州立大学で教育行政学博士号取得 1994年〜2001年 連邦教育省第9代リハビリテーションサービス局(RSA)局長 2001年〜2022年 カリフォルニア州立大学 サンディエゴ校 教授 2016年〜2021年 世界盲人連合(WBU)会長 【シンポジストプロフィール】 ●濱井良文氏:「点字毎日」編集長  1971年、兵庫県宝塚市生まれ。現在51歳。1994年、点字毎日記者として毎日新聞社入社。これまでに大阪の編集部で11年半、東京駐在記者として17年勤務。2022年4月から20代目の編集長を務める。趣味はプロ野球観戦(元来は阪神ファン、東京勤務をきっかけにヤクルトファン)、卓球、早朝のスロージョギング。家族は、妻と4人の子ども。 ●福山博氏:「点字ジャーナル」編集長  1955年、熊本県生まれ。現在67歳。2021年6月末で東京ヘレン・ケラー協会の業務執行理事を退任。現在は嘱託職員として点字雑誌等への執筆・編集を行っている。編集等に関する主な職歴は下記の通り。  1977年4月 東京ヘレン・ケラー協会に入職  2000年8月〜2003年9月 「Light & Life(ライト&ライフ)」編集長  2009年4月〜2021年6月 点字出版所長  2003年10月〜現在 「点字ジャーナル」編集長(嘱託) ●武井俊彦氏:月刊「視覚障害」編集長  福岡市出身。大学卒業後、食品会社を経て出版社に勤務。一般実用書、旅行情報誌、週刊漫画雑誌などの編集に携わる。2016年、社会福祉法人視覚障害者支援総合センターに入職。月刊視覚障害編集室に勤務し、同誌の編集、読者管理のほか、同センターのウェブサイトを制作運営。2021年より同誌編集長。 ●奥野真里氏:児童向け点字雑誌「アミ・ドゥ・ブライユ」編集責任者  2009年より、日本ライトハウス情報文化センター点字製作係にて勤務。2015年10月より、児童向け点字雑誌「アミ・ドゥ・ブライユ」の編集・発行に携わっている。NPO全国視覚障害児童・生徒用教科書点訳連絡会事務局長、日本点字委員会事務局員。