新型コロナウイルスの第7波の感染が拡大しているようです。いつまでこの状態が続くのかということを思うと気が重くなります。  しかし我々はそういう中にあっても、私たち自身の願いを実現するための日々の活動を続けることが必要だと思っております。  その中で特に今日【きょう】、中心にすべき話題は、何と言いましても障害者権利条約に基づく、国連障害者権利委員会における日本政府のレポートに対する審査であります。  8月の22、23日の両日にわたりまして日本のレポートが審査されているわけであります。  日視連からも名古屋の田中伸明【たなかのぶあき】くんと東京の大胡田誠【おおごだまこと】くんに現地に行っていただいて我々の声を少しでも反映できるように発言をお願いしております。  この権利条約のレポートに対する審査は私たちの今後の運動に大きな意味を持つわけです。  すなわち政府のレポートに対して障害者権利委員会が総括所見というものを発表します。  この総括所見というのは日本の政府に対する、いわば評価でありまして、日本の不十分な点を日本政府に対して勧告するわけであります。  私たちはその政府に対する勧告の内容を十分に検討して、日本における弱点を克服するための運動を組み立てることになるわけであります。  そういう意味では私たちの声が、国連という大きな組織を通じて政府に跳ね返していくという大きな仕組みになっているわけであります。  この総括所見は、8月の審査を経て、9月の中旬か10月に発表されると聞いております。  この秋はそういう意味では、そうした流れにも皆さんご注目いただきたいと思います。と同時に、この秋は、青年協議会であるとか女性協であるとか、あるいは地域のブロックの研修会であるとか、秋の行事が目白押しかと思います。  そういう私たちの組織活動の中でも、この国連の動きを、できるだけ皆さんに報告することを意識したいと思っております。  また本部は、8月の下旬から陳情活動を開始しました。毎年7月から8月にかけて行なっている陳情活動であります。  5月の大会で決議された内容を、各省庁に持ち込んで、私たちの願いを政府に伝えて、一つでも実現していこうという活動です。  なかなか、私のたちの声が反映されるところまではいかないという、もどかしさをありますけども、この活動の積み重ねが、今日【きょう】までの日本の国を、発展に結びついてきてることも確かであります。  そういう意味ではこの陳情活動を決して軽んじるわけにはいきません私としては100項目を超える省庁に対する陳情項目の中で、今どうしても実現したいと思うもの、あるいは壁になっているものをどう克服するのかということを工夫することも問われているのかなと思っております。  そういう意味では、100項目の要求項目の中でメリハリと言いますかあるいは順序というものを、時にはつける必要があるという声もあります。  もちろん一人の願いは、全体の要求でもあるわけですから、決して、声が小さいからといって軽視するつもりはありません。  私達の願いというのは一人の願いが全体の声によって、そして全体の発展は一人の声によって動き出す、ということをもう一度確認しておくことが大事だろうと思っております。  この秋は陳情活動、ブロック活動、そういうものを通じて再び私たちの声が政府に届くということを、組織的に活動していく時期でもありますので皆さんのご協力もよろしくお願いします。